直腸癌「ストーマ閉鎖手術」退院から半年の排便障害状況

直腸ガン日記
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2016/04/23退院から今日でちょうど6か月が経過。
2度の手術は正直結構シンドカッタ~
2度とごめんですヘ(´ω`)ゞ!

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今現在のウンチ垂れ流しの状況

さて、最大のテーマである、
『ウンチ垂れ流しの具合』はどのように変化したのか。
半年を時系列に追ってみます。

人工肛門は何が何でも嫌だ!という方の治療の少しでも参考になれば幸いです。

(医者に言わせれば最大のテーマは「ガン細胞根治」でしょう。
しかし、患者にとってみればまず如何に生活環境が快適に送れるか=QOL、が現実的な最大の問題であり悩みです。)

 

まずは、

私の直腸ガンの状況

の整理からしてみます。

腫瘍ができた場所 肛門より中2~4cmのところ

一般的には肛門にこのように極めて近い場所に腫瘍ができた場合は肛門閉鎖=ストーマ(人工肛門)手術が行われる。

2014/03に和白病院に入院。 肛門閉鎖手術以外の選択肢はできないと判断される。
→断固手術拒否(`ε´)
抗がん剤と放射線のみで約1か月間の治療。asterisk-orange-icon放射線の影響で一時期、肛門内部がただれ排泄時に激痛が走る。
しかし、退院時にはあれほどデカかった腫瘍が完全に消滅!?以前の快適な便通が戻ったでも・・・

ここで油断したのがマズかった

手術もせずに良かった良かった!ヘ(゚∀゚*)ノヽ(*゚∀゚)ノ
ザマァミロッ
などと、ついつい調子に乗りすぎた。

その後の定期検診や抗がん剤をすべて無視。 1年後には腫瘍が再発していた。

しかもイレウス(腸閉塞)の恐れもあったので緊急入院だという。
さらにストーマは避けられない状況にも・・・
(でもこの時は単なる便秘だったようですが( ̄。 ̄))

いずれにしても、放射線の影響からも肛門温存の手術は極めて難しい、無理だという医師の判断。
(皮膚が液状化状況の為、ギリギリの間隔では縫合不可)

大腸・直腸がんの症状として
まともに便がでなくなったら要注意です。

また、内視鏡やレントゲン、PET、血液検査で異常がなくともガンはリンパの奥に潜んでいる。
たとえ腫瘍マーカーの値が正常値であってもガンは進行する。

今回身をもって体験しました。
やっかいですね。

とにかく排泄がおかしいなと感じたら直ぐに検査を!
腫瘍が小さければ腹腔鏡など最小限の手術ですみます。

・下痢になったり、便秘になったりを繰り返す

・まともな形をした便がしばらく出ない

・肛門内に何となく異物感

それで、
肛門温存手術を諦めきれない私は調べに調べつくし、その手術(肛門温存)の権威である先生を隣町に発見。
セカンドオピニオンを受け即入院手続きをしたのです。

久留米大学病院で手術を受けたのが2015/11

13時間に及ぶ手術は成功。一時ストーマの状態。 肛門がうまく接続するまでの間、人工肛門になります。
期間は3か月ほど。
一般だと6か月~1年ぐらい。
ここ久留米大学病院ではすごく短いですね。
なんとか年内に退院。
術後の痛みは徒歩ができないほど、食事も40日間できず点滴のみ。これ、食いしん坊の俺にはキツカッタ~。。
YouTubeで食いもんばかり見てたもんなぁ。
そして人工肛門閉鎖手術が2016/04に行われる。
一時ストーマを外し肛門をつなぐだけ
の簡単な手術なので2時間で終了。

集中治療室で熊本大地震発生!!

術後はウンチ垂れ流し状態。
トイレに通う回数がハンパない。
肛門括約筋もごっそり切ってるからね。
なにしろ抑えが効かない、制御不能。

トイレに行っても々、出しても々便意はおさまらない。
オムツかえてもかえてもきりがない。
そんなトイレに監禁状況の中、この世の終わりかと思うほどの揺れが何日も続きました。

あちこちの携帯電話から緊急地震速報が1時間おきに鳴り響く。
その度ベッドにしがみつく。
最近阿蘇山も爆発して熊本は大変です。。

 

さて、ここからです。
通常、直腸ガン肛門閉鎖術後は便通の具合が安定するまで1年以上はかかるといわれています。

1か月単位で少~しづつ良くなってくると。
退院して半年経過したわけですが結論から言うと

「一進一退、少しづつ良くなっている」
というのが正直な感想。

オムツ生活ははずせません。
いつ漏れるか読めないから。

どんな状況だったのか退院後より1か月単位で詳しく説明すると

ヶ月目

トイレ回数・・・20回/日
▶硬いと激痛。歩けないほど。
▶60%~は下痢気味、激烈に漏らします。
▶トイレットペーパー6ロール/日
▶オムツ替え18回/日
▶肛門と周辺は爛れ破壊
▶ほぼ外出不可

ヶ月目

トイレ回数・・・18回/日
▶硬いと激痛。歩けないほど。
▶50%~は下痢気味、普通に漏らします。
▶トイレットペーパー5ロール/日
▶オムツ替え16回/日
▶肛門と周辺の爛れからくる痛みが茶飯事。

ヶ月目

トイレ回数・・・12~16回/日
▶硬いと激痛の時もある。
▶40%~は下痢気味、普通に漏らします。
▶トイレットペーパー5ロール/日
▶オムツ替え13回/日
●3日に1日はトイレ回数8回ほどでそれほど漏らさず楽になる。

ヶ月目

トイレ回数・・・7~12回/日
▶硬いと痛い。
▶30%~は下痢気味、下痢だと漏らす。
▶トイレットペーパー4ロール/日
▶オムツ替え5~10回/日
●1週間に4日はトイレ回数8回ほどでそれほど漏らさず楽になる。

ヶ月目

トイレ回数・・・7~12回/日
▶硬いと少し痛い。ほぼ平気。
▶20%~は下痢気味、下痢だと漏らす。
▶トイレットペーパー3~4ロール/日
▶オムツ替え1~7回/日
●月に3回ほど強烈にトイレ通い(10回)下痢だと容赦なく漏らす

ヶ月目 現在

トイレ回数・・・2~10回/日
▶硬いとまだ少し痛い。
▶15%~は下痢気味、下痢だと漏らす。
▶トイレットペーパー2~4ロール/日
▶オムツ替え0~7回/日
●月に2回ほど強烈にトイレ通い(10回)下痢だとやはり漏らす

と、こんな感じ。
アリさんのようにゆっくり々と回復している感じです。

ここまで読んでいて、

そんなに辛いならストーマ (人工肛門)のほうがいいんじゃないの?

と思われたかもしれませんね。

確かに、一時ストーマの時は体のキツさはありませんでした。
実際に、術後のQOLが低すぎてこんなんでは社会復帰もままならぬと永久ストーマに戻してしまう患者さんも少なくないようです。
(そのように3回目の再手術をしても体には全く問題ありません)

主治医いわく、100%の回復はない。
健康だった便通の状態からすると良くて85~90%悪ければ50%を切る状態もある、との話。
最善結果でも”漏らすリスクは残る”という感じでしょうか。

私の場合は全然後悔してません。
必ず肛門括約筋も回復すると信じています。
(検査でも数値は少しづつ良くなっている)

ハナシは違うかもしれませんがラッパ吹いててあれだけ口輪筋が鍛えられたわけですから。
肛門括約筋も鍛えれば術前以上になる!

なによりも、太いウンチが毎日大量にモリモリ肛門から出るのです。
こんなに嬉しいことは無い。
手術前はこうではなかった。
下痢カスみたいなのが出るだけ。

全く後悔はしてません。
とてもよかったと思っています。

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ガン手術(治療)は自分で決断する!

世間ではあらゆる陰謀説なるものがNETでも氾濫しています。
「ガン三大悪治療法」もそのひとつ。

「医者は、病院は、抗がん剤は、放射線はガンを育てる。
その根拠は○○~~。。。全ては陰謀論からなんだよ!」
現役のお医者さんまでがそのようなことを言っています。

ただ、一方でそんなハナシに感化され信じてついていったばかりに悲惨な末路を辿った患者もたくさんいます。
見ていられないぐらい辛い苦しい思いをして死んでいく。
最期にはモルヒネも効かなくなるんですからね。

激痛の中苦しみもがいて死にたいですか?
陰謀論説をまことしやかに語り、ガン患者を焚き付けるからには責任もってください。

と、強く言いたい。
私は自分で判断し、このような結果になっています。
もちろん三大療法を一切拒否して自然治癒を選択するのも自己判断ですけれど。

 

現在は検査数値的には全く異常なし。
腫瘍マーカーは正常値です。

体調的には至って健康。
健康に留意しつつも好きなものを食べ、飲んでます。
以前と変わらずです。

肛門括約筋の検査担当医からはこの時期ではかなり良い数値といわれました。
自信を持っても良いと。

私的には何もトレーニングなどしていません。
ラッパもここ2年近く触ってもいません。

今、不便なこと

約束ができないこと。
いつ、どこで何時に。
これができない。

仕事の打ち合わせも、
飲み会も、
デートも(カミさんとですよ)
いつ、もよおすか読めないから。

始まったら最後立て続けにトイレ通いになるし当然漏らすリスクも高い。
でもドライブや旅行はしちゃいます。
携帯オムツセットをバッグに持ち歩けばなんとかなる。
術後1か月目と比べればだいぶマシになってきています。

あと半年で術後1年。
けっこういい状態になるんじゃないですかね(^∇^)

今、通院検査は半年に一回になりました。
次回は年明けの1月です。

 


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