直腸癌ストーマ閉鎖後4年経過しました
こんにちは、きのじーです。
早いもので2020年も後半戦ですね。先日、定期検診を4月に終えました。一時ストーマ閉鎖前の直腸癌手術から4年が経過しました。
結論から言うと、ガン自体は転移も無く腫瘍マーカーの数値も安定、主治医の見立て通りの順調な状況です。それは大変結構なことなのですが、私にとって最大の悩みは(皆さんもそうだと思います)トイレ通い問題です。
そう、排泄障害です。
一時ストーマ閉鎖後の排泄障害はいつまで続くのか・・
ってことですよ。
もう4年も経過してるのに未だにオムツパッドは手放せない状態ですし。
通うときは10回~、朝昼版1日じゅうトイレ通ってることもあります。
私は自営仕事なので自宅でまだ助かってますが(正直、雇われで通勤とかムリです)、何か約束事を交わすスケジューリングが極めて困難です。
それは、プライベートでもそうです。飲み会や、遊びごとであってもかなり気を使います。
たとえその日、その時間に無事たどり着いたとしても、その後いつ💩がしたくなりトイレに駆け込むかわかりません。トイレに行きだすと何度もなんども通うこと必至です。
なので、大事な仕事の打ち合わせは勿論、知人・友人との約束事も躊躇します、かなり。信用・信頼は間違いなく失われる事態に陥ることは容易に想像できますからねぇ💦イヤでも予防線を張ります。
いろいろと、この悩みを抱える皆さんから情報収集したところ、悲しいかな家族と言えどもこの排泄障害の辛さは中々理解してもらえない現状があるようです。
決して好きでトイレ通ってるわけではない、性格が悪い、素行がおかしいわけでもない(笑)なにしろ、直腸がないのだから仕方ないですよね。
💩を溜め込む袋ごとごっそり取ってしまっているのだから。
とは言え、全く進歩がないのか?全然良くなってないのか?
というとそういうわけでもありません。ネガティブ要素しかない、というハナシではなく実際に良い傾向も出てきています。
術後4年を経過した現在のトイレ状況
冒頭にも説明した通り、まだオムツパッドを手放せない状態であることは事実です。ただ、「オムツパッド要らないな」という時間がだんだんと増えてきたのも最近の傾向ではあります。面倒くさいのと、保険をかけてる安心感からつけっぱなしの現況ですが(もちろん衛生面から日に何度も取り換えてはいます)。
担当医からも常に指摘・助言されるのは現状に甘えちゃいけないということ。
・家に引きこもらないで積極的に外出・行動する
・便意があっても我慢し肛門(括約筋)を鍛える
確かに、言ってることはわかります。いつでもトイレに安心していける環境だと肛門も緩み、油断しがちだし甘えた環境にも慣れてしまうでしょう。
しかし、外出中や楽しいドライブの最中に「やっちまった」経験が何度もあります。いついかなる時に便意が襲ってきて、どのような悲惨な状況に陥るのか予想がつかないのです。折角の宿泊を兼ねたドライブ旅行も台無しになってしまい、妻にも申し訳ない思いを何度も経験しました。
そんな、トラウマ的なイヤな思いを乗り越えるためには自信をつけるしかありません。
なので、少しづつチャレンジ精神で頑張ってはきました。便意があるが外出を決行したり、どこまで我慢できるか試してみたり。
それでも、漏らしを絶対に(ほぼ)回避できないパターンがあります。
下痢になったら絶望的
最近の傾向としては、便秘気味で硬めの💩が続くことです。
この腸の状態なら、多少便意があってもけっこう長時間我慢ができます。そして徐々に便が緩くなり、最終的には下痢っぽく移行してゆくのが大体の排泄パターン。
この下痢の状態では漏らす頻度もかなり高まるのです。私の場合かなりの確率で。
ちなみに、硬い💩でも少しづつ漏れてくるパターンが厄介です。この時は不快感100%!かつ以前ほどではありませんが痛みもあります(接合・縫合部がね)。
2~3日便秘気味の後は排泄障害は”倍返し”になりキツイですね~。※便秘は最高で3日目突入タイミングぐらいまでです。
三日三晩なんだかんだトイレに通ってるような有様です。このパターンは2~3か月に1度ぐらいの周期でしょうか。
便秘が長引くとイレウスの心配もしますよね😰気持ち悪くなってきたりすると特にです。
トイレ通いの回数は?
正確に記録していないのですが1か月平均でこんな感じでしょうか。
トイレ通い(回数/日) | 1回 | 2~5回 | 5~10回 | 10~ |
通うパーセンテージ(月平均) | 15% | 35% | 25% | 25% |
漏らし頻度(回数) | 0 | 0 | 1~2 | 2~4 |
トイレ通い回数1~5回が50%/月、5~10回&10回以上が50%で、漏らす頻度も後者に集中している結果です。実はこの状況、術後1年経過以降はあまり変化なく、緩やかなカーブを描いてトイレ通い回数が減ってきている感じです。
しかし、4年も経ってこの状況。。
まだ、月のうち半分は10回前後トイレ通いして数回は漏らしている。
と、見るか、
月のうち半分はトイレ通い5回以内で、漏らさない平穏な日々がある。と、ポジティブにとらえるか。
その違いは考え方一つですが、現実的に良くなっているのは間違いないです。正に一進一退、亀足の速度ですが。
漏らさないためのトレーニング
漏らさないためには肛門を鍛えるしかありません。
肛門を締める毛細筋肉を鍛え、無くなった💩を溜め込む袋と筋力を再生すべく、効果的なトレーニングをするにはどうしたらよいのでしょうか。
私が、ここ4か月ぐらい実践してるのが「ロングブレス」です。
簡単で、時間も取らない腹式を使った呼吸法を工夫し、肛門周りの筋力を鍛えます。
いっとき話題になり、メディアでも多数取り上げられた美木良介さんのロングブレスダイエットです。
元東京都知事の石原慎太郎氏が、歩くことも困難な状態から小走りが可能なまでに回復したことでも有名なトレーニング方法です。この方法は腹式で肛門を強く締めるため、我々のような排泄障害者にも有効だろうと考え、私は朝食前に実践しています。やり方は、
1)鼻から息を3秒で下っ腹までたっぷりと吸い込む。横隔膜が広がります。
(両手を上に伸ばすアクションと連動しながら)
2)7秒かけて全ての息を口はつぼめて絞り出す。
(挙げた両手を円を描くように下げ、ビア樽を抱えるように肛門を締め力を下っ腹に入れる)
この10秒ワンセットを6回、1分繰り返します。それだけ。
▶ポイントは下っ腹までたっぷりと吸い込んだ息を口から細い息で絞り出すときに、肛門を力強く締めたままにすること。※具体的には、へその下に力を込め、スピードのある速い息をつぼめた唇から絞り出すことで肛門が締まります。
その効果は?
このトレーニングを毎日実践し4か月経ちました。今のところ正直、自分自身ではまだ効果が実感できるまで至っていません。ただ、近頃は便秘気味と前述しましたが、💩が漏れにくく溜め込む袋が育ってきたのかな?ぐらいの効果はサポートしているような気もします^^
日頃、排泄障害で悩む皆さま、試しにゼヒ実践してみてください。私の効果レポートは引き続き報告したいと思います。
また、来月8月3日は定期検診ですのでその結果も重ねてお伝えできればと思います。
動画も撮りました👇
【直腸ガン術後4年経過しました!】近況報告|う●こは続くよどこまでも(31)
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