直腸癌術後の排便障害がひどい!QOL悪すぎる問題に言及

直腸癌術後の排便障害がひどい!QOL悪すぎる問題に言及 直腸がんサバイバー
直腸癌術後の排便障害がひどい!QOL悪すぎる問題に言及
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直腸がん術後の排便障害に悩む方々にとって、生活の質(QOL)の低下は大きな問題です。

本記事では、排便障害の主な症状やQOLへの影響、具体的な対処法と治療方法について詳しく解説しています。

きのじー
読者の方が術後の症状に対する理解を深め、日常生活の改善に向けた手がかりを見つけることを目指しています。

 

最後まで読むことで、自分に合った治療法や対策が見つかり、より良い生活の質を取り戻すための一歩を踏み出せるでしょう。

「この記事のポイント」

  1. 直腸がん術後の排便障害の主な症状とその原因を詳しく解説。
  2. 排便障害が生活の質(QOL)に与える具体的な影響を紹介。
  3. 保存的治療と外科的治療の具体的な対策と効果を説明。
  4. 直腸がんサバイバーとしての実体験をもとにしたアドバイスを提供。
~直腸がんサバイバーきのじーの簡単プロフィール~
2014直腸ガン宣告〜、2016一時ストーマ閉鎖手術〜以後排便障害で日々奮闘中、2022 狭心症心臓カテーテル手術 詳しいプロフはこちら
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直腸癌術後の排便障害「主な症状」

画像はイメージです: きのじーパパ日記作成

直腸がんの手術後には、様々な排便障害が発生することがあり、その症状は個人差が大きく見られます。

以下は、直腸がん術後によく見られる主な排便障害の症状です。

  1. 頻回の排便:
    手術後、腸内の便を溜めておく機能が低下するため、排便の回数が増えます。これにより、1日に何度もトイレに行く必要があることがあります。

    ※私は最高で50回近くいきました。ストーマ閉鎖後8年の今現在でも、多い時で10回を超します。
  2. 便失禁(便漏れ):
    手術により肛門を締める筋肉や神経が損傷を受けることが多く、便をコントロールする力が弱くなるため、意図せず便が漏れてしまうことがあります。この状態は特に「LARS(Low Anterior Resection Syndrome)」と呼ばれています。
  3. 便意切迫感:
    排便を我慢することが難しくなり、急に強い便意を感じてトイレに駆け込むことがあります。これは腸が適切に便を貯めることができなくなるために起こる症状です。
  4. 残便感:
    排便した後もまだ便が残っているように感じることがあります。この感覚は、直腸が短くなることや、手術後の腸機能の低下が原因で引き起こされます。
  5. 便の質の変化:
    手術後は、水様便(緩い便)や硬い便が交互に出ることがあり、腸の動きや消化のスピードが安定しないため、便の質が変わることが多くなります。
これらの症状は、手術方法や術後の治療内容、個々の体質によって大きく異なります。

また、男性の方が排便障害が重症化しやすいことが確認されています。

術後の排便障害は、患者の生活の質(QOL)に大きな影響を及ぼすことが多いため、適切な治療と対処が求められます。

直腸癌術後の排便障害「QOLへの影響」

画像はイメージです: きのじーパパ日記作成

直腸がんの手術後に発生する排便障害は、患者の生活の質(QOL: Quality of Life)に多大な影響を与えます。

以下に、排便障害がQOLにどのように影響するかを詳しく解説します。

  1. 日常生活の制約:
    排便障害により、頻繁にトイレに駆け込まなければならない状況が続くと、外出や社会活動が大幅に制限されます。特に便失禁の可能性がある場合は、常にトイレが近くにある場所での行動が求められ、自由な行動が難しくなることがあります。
  2. 精神的ストレスと心理的負担:
    排便のコントロールが難しいことで、自己イメージの低下や不安、羞恥心が生じることが多いです。これにより、患者は他人との接触を避けたり、社会から孤立してしまうことが少なくありません。正直外出も面倒くさいなりますね。

    特に公共の場や職場での排便障害がトラウマとなり、精神的な健康にも影響を及ぼすことが沢山報告されています。

  3. 睡眠の質の低下:

    画像はイメージです: きのじーパパ日記作成

    夜間における頻便や便意切迫感により、熟睡が困難になることがあります。

    これにより、慢性的な睡眠不足や日中の疲労感を引き起こし、日常生活のパフォーマンスが低下することが一般的です。

    ※夜中早朝、食事中、大事なプライベート、外せないビジネスチャンス、おかまいなしに便意は突然襲ってきます。

  4. 社会的活動への影響:
    排便障害を持つ患者は、職場や学校での活動に支障をきたすことが多く、仕事を続けることが困難になるケースもあります。さらに、旅行や長時間の外出など、トイレの確保が難しい場面での行動が極端に制限されるため、社会的な活動が制限されることになります。
  5. 経済的負担:
    排便障害に伴う薬物治療や専門医療機関での治療が必要な場合、医療費の増加が避けられません。これに加えて、ストーマの管理や専用の衛生用品の費用も考慮しなければならず、経済的な負担が大きくなることがあります。
  6. 身体的な不快感と痛み:
    頻繁な排便や下痢が続くと、肛門周辺が炎症を起こし、痛みや不快感を感じることが多いです。また、便の漏れによる皮膚の炎症や、肛門周囲の衛生管理が困難になることも患者のQOLを低下させる一因です。

    ※どんなに排便障害が辛く仕事ができない状況であっても、永久ストーマでないと障害者認定はおりません。

直腸がん術後の排便障害は、身体的な症状だけでなく、精神的、社会的、経済的な面でも大きな影響を与えるため、総合的なサポートが必要です。

患者が適切に対処し、生活の質を向上させるためには、本来であれば医療チームと密接に連携しながら長期的なケアが求められます。

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直腸癌術後の排便障害「対処法と治療(保存的治療)」

画像はイメージです: きのじーパパ日記作成

直腸がん術後の排便障害に対して、保存的治療法は非常に重要な役割を果たします。

保存的治療とは、手術や侵襲的な手段を用いず、薬物療法や運動療法、生活習慣の改善を通じて症状を軽減する治療法です。

以下に、代表的な保存的治療の方法を紹介します。

  1. 食事療法:
    術後の腸の状態を安定させるためには、食事の内容が非常に重要です。食物繊維を適度に摂取し、水分を十分に取ることで、便の硬さを調整し排便のリズムを整えることができます。

    また、脂っこい食事や刺激の強い食品は腸の動きを活発にしてしまうため、これらを控えることが推奨されます。

  2. 薬物療法:
    排便の頻度を抑えるための薬や、便の質を調整する薬を使用することが一般的です。例えば、便を硬くするためのロペラミド(商品名:ロペミン)や、腸内の炎症を抑えるための抗炎症薬が使用されることがあります。

    これにより、下痢や便失禁の症状が軽減されることが期待されますが、実際には効いたというケースを聞いたことがありません、残念ながら。もちろん私もまったく効果がありませんでした( `ー´)ノ
  3. 骨盤底筋訓練(ケーゲル運動):
    骨盤底筋を鍛える運動療法は、肛門周囲の筋肉の強化を目指します。この運動を続けることで、肛門の締まりを改善し、便失禁のリスクを減少させることができます。

    効果が現れるまでに数週間から数ヶ月かかることが多いため、継続して行うことが大切です。

  4. バイオフィードバック療法:

    画像はイメージです: きのじーパパ日記作成

    バイオフィードバックは、肛門や骨盤底の筋肉の動きをトレーニングするために使用される治療法です。

    専用の装置を使い、自分の筋肉の動きを視覚化しながらトレーニングを行います。

    これにより、筋肉の動きをより効果的にコントロールできるようになるとされています。

  5. 生活習慣の改善:
    定期的な運動や規則正しい生活リズムを維持することも、腸の動きを安定させるのに役立ちます。適度な運動は腸の蠕動運動を促進し、便秘や下痢の予防につながるため、ウォーキングや軽いストレッチなどが推奨されます。

    また、ストレスが腸の働きに悪影響を及ぼすこともあるため、リラクゼーションやストレス管理も重要です。

保存的治療法は、直腸がん術後の排便障害に対する第一選択肢となることが多いです。

これらの治療法を組み合わせて行うことで、排便障害の症状を少しでも軽減し、患者の生活の質を向上させることが目指されます。

しかし、保存的治療で十分な効果が得られない場合は、さらなる治療法を検討する必要があります。

直腸癌術後の排便障害「外科的治療(人工肛門(ストーマ)再手術など)」

画像はイメージです: きのじーパパ日記作成

直腸がん術後の排便障害に対して、保存的治療で十分な効果が得られない場合、外科的治療を検討することがあります。

外科的治療は、患者の生活の質(QOL)を向上させるための重要な選択肢となります。

以下に、代表的な外科的治療法について説明します。

  1. 人工肛門造設術(ストーマ造設術):
    保存的治療や他の治療法を試みても、排便障害が重度でQOLが大幅に低下している場合、人工肛門(ストーマ)を造設することが選択肢となります。ストーマは、腹部に便を排出するための新しい開口部を作る手術で、これにより排便のコントロールが不要となり、漏れや失禁の心配が軽減されます。

    • ストーマの管理:
      ストーマを持つ患者には、専用の装具を用いて便を集める方法が指導されます。この管理がうまく行われると、患者はより自由な生活を取り戻し、社会活動に参加することができるようになります。
  2. 仙骨神経刺激療法(SNS):
    重度の便失禁に対しては、仙骨神経刺激療法(SNS)と呼ばれる新しい治療法が有効です。この治療法では、腰の皮下に小さな装置を埋め込み、仙骨神経を刺激することで、腸や肛門の筋肉の機能を改善させます。

    この方法は一時的に試験装置を使って効果を確認した上で、効果があれば本格的に装置を埋め込む形で治療を進めることが一般的です。

  3. 再手術による腸管の再構築:
    一部の患者では、直腸がんの手術後に行われる再手術によって腸管の再構築が必要になることがあります。例えば、腸管のつなぎ目が正常に機能していない場合や、腸閉塞が発生している場合には、再手術が選択肢となります。

    再手術により腸管の問題を修正し、腸の機能を改善させることが目指されます。

  4. 内肛門括約筋切除術:

    画像はイメージです: きのじーパパ日記作成

    直腸がんの位置によっては、肛門括約筋を部分的に切除する必要が生じることがあります。

    この手術は、がんの根治を目的としたものであり、排便機能に大きな影響を及ぼす可能性があります。

    括約筋の一部を切除することで、肛門の締める力が弱くなることがあり、便失禁のリスクが高まることがありますが、それでもがんの治療を優先するケースが多いです。

  5. 合併症に対応する再手術:
    直腸がん手術後には、縫合不全や腸閉塞といった合併症が発生することがあり、それに対する再手術が必要になる場合があります。これらの合併症は、放置すると重篤な状態を引き起こす可能性があるため、早期の対応が求められます。
外科的治療は、直腸がん術後の排便障害に対して非常に効果的である一方で、患者にとっては大きな決断を伴うことが多いです。

治療の選択肢については、医師と十分に話し合い、患者自身の生活の質や希望に基づいて最適な治療法を選ぶことが重要です。

直腸がんサバイバーきのじーのアドバイス

画像はイメージです: きのじーパパ日記作成

直腸がんを経験した者として、術後の排便障害やその影響についてお悩みの方にいくつかのアドバイスをお伝えします。

きのじー
これは私自身が直腸がんを乗り越え、術後の生活と向き合う中で感じたこと、そして実際に試して効果があった対策の一部です。

 

  1. 自分の体と向き合うことを恐れない:
    手術後の身体の変化や排便障害に直面すると、戸惑いや不安が生まれるのは当然です。しかし、まずは自分の体がどのように変わったのかを受け入れ、その状態と向き合うことが第一歩です。

    これにより、適切な治療法や対処法を見つけることができる場合もあります。

  2. 医師や専門家と積極的に相談する:
    自分だけで悩みを抱え込まず、医師や専門の看護師に相談することが重要です。直腸がんの術後ケアや排便障害についての知識を持つ医療専門家が、最適な治療法やアドバイスを提供してくれます。

    治療は個々の症状や体質によって異なるため、専門家と一緒に最適なプランを立てることが成功の鍵かもしれません。

  3. 生活習慣の見直しと調整:
    術後の排便障害を改善するために、食事や運動、ストレス管理を見直すことが重要です。例えば、食事の際には、少量の食事を数回に分けて摂ることで腸への負担を減らし、腸の動きを安定させることができます。
    (※なかなか現実的には実行できないのですけど(>_<)

    また、適度な運動やリラクゼーションを取り入れることで、腸の健康を維持するのにも役立つこともあります。

  4. ストーマの管理に自信を持つ:

    画像はイメージです: きのじーパパ日記作成

    もしストーマを使用することになった場合、最初はその管理に不安を感じるかもしれませんが、慣れることで大きな違いが生まれます。

    ストーマの管理にはいくつかのテクニックがあり、経験を積むことで、日常生活に支障をきたすことなく、安心して過ごせるようになります。

    また、ストーマケアのサポートグループや同じ経験を持つ人たちと情報を共有することも、気持ちの面で大きな支えとなるでしょう。
    ※正直QOLは段違いに改善し、良くなったという方が大半です。

  5. 前向きな気持ちを大切に:
    術後の生活は確かに大変ですが、同時に前向きな気持ちを持つことが回復への大きな力になります。私自身も、直腸がんサバイバーとしてこの経験を通じて、多くのことを学び、強くなれたと感じています。

    困難な状況の中でも、小さな成功体験や前進を大切にし、自分自身を褒めることを忘れないでください。

  6. サポートを求める勇気を持つ:
    家族や友人、同じ経験を持つ人々とのつながりを大切にしましょう。

    サポートを受けることは弱さの表れではなく、むしろ強さの証です。

    他人の助けを借りることで、より安心して前に進むことができるはずです。

これらのアドバイスは、私が直腸がんサバイバーとして経験してきたことから得た知見です。

すべての患者が同じように感じるわけではありませんが、少しでも役立つことを願っています。

らんとパパ
らんとパパ
どんな時も、一人で悩まずに自分を大切にしてください。

あなたの体験を通じて得られる強さと知識が、未来のあなたの力になると信じています。

直腸癌術後の排便障害がひどい!QOL悪すぎる問題に言及:まとめ(総括)

画像はイメージです: きのじーパパ日記作成

  • 直腸がん術後の排便障害は、頻便や便失禁、便意切迫感などが主な症状として挙げられ、個々の症状に合わせた対策が求められます。
  • 排便障害は、日常生活や社会活動に大きな制約をもたらし、精神的・経済的な負担も増大します。
  • 保存的治療では、食事療法や骨盤底筋訓練、バイオフィードバックなどの方法が有効です。
  • 保存的治療で効果が見られない場合は、人工肛門造設術や仙骨神経刺激療法などの外科的治療が選択肢になります。
  • 自分自身の体と向き合い、医師と積極的に相談しながら、適切な治療法を見つけることが大切です。
  • サポートを求めることをためらわず、家族や医療専門家と一緒に改善の道を探していきましょう。

この記事が、直腸がん術後の排便障害に悩む方々の助けとなり、より良い生活の質を取り戻す一助となることを願っています。

 


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