大腸癌のステージ3と聞くと、「完治できるのだろうか」と不安が揺れる方は多いと思います。

この記事では、生存率の見方や治療の流れ、副作用との向き合い方まで、あなたの疑問にやさしく寄り添いながら整理していきます。
治療の道筋を知ることで、これからの選択に落ち着きが生まれるはずです。まずは一緒に、安心につながる第一歩を踏み出していきましょう。
この記事のポイント
① ステージ3大腸がんでも、治癒や長期寛解が十分に期待できることをやさしく整理。
② 生存率データや治療の進め方を、専門的すぎず理解しやすい形で解説。
③ 術後の抗がん剤治療や副作用への向き合い方を、負担を減らす視点で紹介。
④ 再発予防の生活習慣や、体験者としてのリアルなメッセージで前向きな希望を持てる構成。

筆者:癌サバイバーきのじー
2014:直腸ガン宣告〜、2016:一時ストーマ閉鎖手術〜以後排便障害で日々奮闘中、2022:狭心症心臓カテーテル手術、2025:肺がん転移と心筋梗塞。体はガタガタですがお酒と食べることは大好き。その昔トランペットとサラリーマンやってました。
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大腸癌ステージ3は「完治」できるのか?

◦完治の定義とは(寛解・治癒・再発リスクの違い)
◦ステージ3の特徴と治療成績
大腸癌ステージ3でも、長期的に再発なく過ごす“完治に近い状態”に到達することは十分に可能と考えられています。
ただし、完治の言葉には幅があり、「治療がすべて終わった=完全に再発しない」とは限りません。

まずはその点をやさしく整理しておきましょう。
完治の定義とは(寛解・治癒・再発リスクの違い)
医療の現場では「完治」という言葉はあまり使われず、代わりに “治癒”“寛解(かんかい)” と表現されます。
- 寛解(かんかい)…画像上がんが見えず、症状も落ち着いている状態
- 治癒…治療が目的を果たし、長期にわたり再発の兆しがない状態
- 再発リスク…治療後も一定の確率でがんが戻る可能性
特にステージ3はリンパ節転移があるため、手術だけでなく**術後の抗がん剤治療(補助療法)**が推奨されるケースが多いです。
これは「完治の可能性を少しでも上げるための追加治療」と理解していただくと安心しやすいかと思います。
この経験からも「ステージ3でも長い寛解は十分に現実的」と感じています。ただし、9年後に肺転移が見つかったように、“ゼロリスクではない”ことも真実です。
そのため、完治をめざす上で大切なのは
「悲観しすぎず、過信しすぎず、現実に即した希望を持つこと」
だと実感しています。
ステージ3の特徴と治療成績
ステージ3とは、大腸の壁を超えて広がったがんがリンパ節にも転移している状態を指します。臓器への遠隔転移(肝臓・肺など)はありません。
- がんは局所的に広がっている
- 遠隔転移がないため根治を目指す治療が可能
- 手術でがんを取り除き、必要に応じて抗がん剤で再発を防ぐ

治療成績については後の項で詳しくお伝えしますが、ステージ3の5年生存率は異なるサブステージ(3a・3b・3c)によって変化します。
特に3aは比較的良好で、3b・3cでは再発リスクが高めとされています。
とはいえ、統計データは「平均値」であり、個々の体質・治療内容・生活習慣によって結果は大きく変わることも事実です。
現場では、適切な治療と継続したフォローアップにより、ステージ3から長期生存に至っている方も多くいらっしゃいます。
ステージ3大腸癌の生存率と治癒に関するデータ

◦5年生存率の根拠となるデータ
◦リンパ節転移の個数による予後差(3a・3b・3c)
ステージ3大腸癌では、手術+術後補助化学療法(抗がん剤)を組み合わせることで、長期生存や再発を防ぐ可能性が高まることがわかっています。

ここでは、多くの患者さんが特に気になる「5年生存率」や「治癒の目安」について、なるべくやさしく整理します。
生存率の数字を見ると不安が強くなる方も多いですが、あくまで“集団としての統計”であり、個人の未来を決めるものではありません。
治療の進歩や生活習慣の見直しで、実際の経過が統計値より良くなることはよくあります。
5年生存率の根拠となるデータ
がん情報サービスなどの公的機関がまとめたデータによると、ステージ3の5年生存率はおおよそ60〜80%前後と報告されています。
ただし、この幅のある数字は、リンパ節転移の広がりや腫瘍の位置、体力などによって大きく変わります。
- ステージ3A:生存率が比較的高い
- ステージ3B:中間〜やや高めの再発リスク
- ステージ3C:再発リスクが最も高い層
特に、術後抗がん剤治療(FOLFOX、XELOXなど)が導入されてから、ステージ3全体の治療成績は向上しており、昔と比べて長期生存が現実的になっています。
ここで大事なのは、
「ステージ3=完治が難しい」ではなく、
「ステージ3=治癒の可能性があるが、再発対策がとても重要」
という点です。
リンパ節転移の個数による予後差(3a・3b・3c)
ステージ3は、リンパ節転移の数や広がりでさらに細かく分類されます。
- ステージ3A:1〜3個のリンパ節転移、かつ腫瘍の深達度が浅い
- ステージ3B:1〜3個でも腫瘍が深く広がる、または4個以上のリンパ節転移
- ステージ3C:広い範囲のリンパ節転移がある
一般的には、リンパ節転移の数が多いほど再発リスクは高くなりますが、数が多くても長期生存している患者さんは珍しくありません。理由のひとつは、手術技術や補助化学療法の改善により、治療の「底上げ」が進んでいるためです。
また、予後は数字だけでなく、
- 術後のフォローアップの充実度
- 副作用への対応
- 生活習慣の改善
- 本人の治療に向き合う姿勢
こうした複数の要素で大きく変わります。

私自身もステージ3bという、いわゆる“中間〜ややリスクが高い層”に属していましたが、9年間再発なく過ごせた期間がありました。
統計だけでは測れない希望があることをお伝えしておきたいと思います。
ステージ3で完治を目指す標準治療の流れ

◦根治手術(リンパ節郭清の範囲・役割・リスク)
◦術後補助化学療法(抗がん剤)の目的と効果
◦治療が難しい場合の選択肢(化学放射線療法・緩和的治療など)
ステージ3大腸がんでは、「根治をめざす治療」がしっかり組み立てられる段階です。がんを確実に取り除くための手術と、再発リスクを下げる抗がん剤治療が治療の柱となります。

ここでは、治療の全体像をわかりやすく整理していきます。
治療は病院ごとに細かな方針の違いはありますが、「手術 → 術後補助化学療法 → 定期フォロー」の流れが基本です。
完治に向かうための最も重要なステップでもあるため、それぞれの役割をやさしく見ていきましょう。
根治手術(リンパ節郭清の範囲・役割・リスク
ステージ3では、がん本体だけでなく「転移した可能性があるリンパ節」も含めて切除します。これを リンパ節郭清(かくせい) と呼びます。
● 手術の目的
- がんのある腸管を切除
- 周囲のリンパ節を適切な範囲で取り除く
- 局所に残るがん細胞を極力減らす
リンパ節郭清の範囲は一般に「D2」「D3」と呼ばれ、ステージ3では多くの場合 D3(広範囲郭清)が選択されることが多いです。これにより、見えていない微小転移を減らし、再発リスクを下げることが期待されます。
● リスクとして知っておきたいこと
- 腸閉塞
- 排尿・排便の変化(特に直腸がん)
- 神経障害による一時的な排尿困難
- 出血・感染などの一般的な手術リスク
ただし、こうした合併症は個人差が大きく、医師も再発リスクと術後の生活の質を総合的に見ながら最適なバランスを検討します。
術後補助化学療法(抗がん剤)の目的と効果
手術でがんが取りきれたように見えても、顕微鏡レベルで細胞が残っている場合があります。これを「微小転移(マイクロメタ)」と呼び、再発の原因となり得ます。
そのためステージ3では、再発リスクを下げる目的で抗がん剤治療が標準的に推奨されます。
● よく使われる治療レジメン
- FOLFOX(点滴中心)
- XELOX/CAPOX(点滴+内服)
- UFT+ロイコボリン(内服中心・状況により使用)
● 抗がん剤の役割
- 手術後に残った可能性のあるがん細胞を減らす
- 再発率を下げることで“治癒に近づく確率”を上げる
補助療法は一般的に3〜6か月おこなわれます。副作用とのバランスを見ながら薬剤を調整することも多く、「やめたらダメ」というものではありません。治療の継続が難しい場合も、医師と相談しながら最善の形を模索できます。
治療が難しい場合の選択肢(化学放射線療法・緩和的治療など)
体力や合併症の状況によっては、標準治療をそのまま実施することが難しい方もいます。そうした場合、別の治療選択肢も存在します。
● 化学放射線療法(特に直腸がんで用いられる)
- 手術前に腫瘍を小さくする
- 手術後に局所再発を抑える
● 緩和的治療
緩和医療は「治療できない人のためのもの」ではなく、
“つらさを軽くする治療”として手術後や抗がん剤中にも利用できる大切な選択肢です。
● その他の選択肢
- 状況によっては経過観察を選ぶ
- 低負担の薬物療法を検討
- 臨床試験に参加するケースもある
治療は一つの道に固定されるものではなく、個々の体調・価値観・生活背景に合わせて柔軟に調整できます。治療の途中で考え方が変わってもまったく問題ありません。
術後補助化学療法の副作用と向き合い方

◦よくある副作用(手足症候群、末梢神経障害、吐き気など)
◦副作用を軽減するための対策と相談ポイント
ステージ3大腸がんの治療では、手術後の再発を防ぐために抗がん剤を追加する「術後補助化学療法」が広く行われています。
ただし、治療の効果が期待できる一方で、どうしても副作用を感じる方も多くいらっしゃいます。

ここでは、よく見られる副作用と、その負担を少しでも和らげるための方法をやさしく整理します。
副作用の出方は人によってまったく異なります。重い症状が出る方もいれば、比較的軽く済む方もいます。
「つらい=続けられない」というわけではなく、医療チームと相談しながら調整できる治療ですので、必要以上に構える必要はありません。
よくある副作用(手足症候群、末梢神経障害、吐き気など)
補助化学療法でよく使われるFOLFOXやXELOXは、下記のような副作用が見られることがあります。
● 手足症候群(手足の赤み・ひりつき)
手のひらや足裏に赤み、しびれ、ほてりが出る症状です。歩行や家事に支障が出るほど強く出る場合もありますが、早めに対処すれば軽減しやすい傾向があります。
● 末梢神経障害(しびれ・感覚の変化)
オキサリプラチンによる代表的な副作用です。
- 冷たいものに触れると痛む
- しびれが長く続く
などの症状があります。多くの方は治療終了後に徐々に軽快しますが、長く残るケースもあります。
● 吐き気・食欲低下
抗がん剤の種類や個人差で強さは変わります。最近は**制吐剤(吐き気止め)**が進歩しており、以前よりコントロールしやすくなっています。
● 倦怠感(けんたいかん)・だるさ
● 下痢や便秘などの消化症状
腸の切除後は、抗がん剤と合わさって便通が乱れやすくなります。腸の負担を減らす食事調整が役立つことがあります。
副作用を軽減するための対策と相談ポイント
副作用は「我慢するもの」ではなく、医療チームと一緒にコントロールしていくものです。相談が早ければ早いほど軽症のうちに対策でき、治療の継続にもつながります。
● 手足症候群への対策
- 保湿クリームで早めにケア
- 圧迫や摩擦を避ける靴・手袋を使用
- 熱いお湯・長時間の入浴を控える
症状が強い場合は薬の減量や休薬を検討することもあります。
● 末梢神経障害への対策
- 冷たい飲み物・冷気を避ける
- 調理時は手袋を使う
- マッサージや温熱で血流を促す
治療が終われば改善に向かう方が多いですが、長期化する場合は薬の調整も視野に入ります。
● 吐き気への対策
- 食事は少量をこまめに
- 冷たい食べ物のほうが食べやすいことも
- 処方される制吐薬を適切に使用
「吐き気が強すぎて食べられない」という場合は遠慮なく伝えてください。薬の組み合わせで改善することがあります。
● メンタル面のサポートも重要
副作用が続くと、「自分だけうまくいっていないのかな」と落ち込む方もいます。
しかし、副作用は決して“弱いから出るもの”ではなく、薬が体に作用している証拠でもあります。
治療を続ける中で不安が生まれたら、ぜひ担当医・看護師、相談支援センターなどに話してみてください。言葉にするだけで、心が少し楽になることもあります。
再発リスクを下げ、完治に近づくためにできること

◦生活習慣でできるリスク低減(食事・運動・体重管理)
◦術後フォローアップの重要性
◦メンタルケアと情報の向き合い方
ステージ3大腸がんは、適切な治療を行うことで長期的な寛解や治癒が十分に期待できます。ただし、統計的に一定の再発リスクがあることも事実です。
そのため「どんな生活を心がけると完治に近づけるのか」を知っておくことは、治療後の安心にもつながります。

ここでは、医学的なデータや臨床現場の傾向、そして私自身の経験も交えながら、日常生活で無理なく取り入れられるポイントをまとめていきます。
生活習慣でできるリスク低減(食事・運動・体重管理)
大腸癌の再発リスクに関係する生活要因はいくつか知られています。完璧をめざす必要はありませんが、できる範囲で整えていくことで「再発を遠ざける後押し」になる可能性があります。
● 食事の工夫
- 野菜・果物・食物繊維を意識する
- 赤身肉・加工肉は量を控えめに
- 揚げ物や高脂質の食事を摂りすぎない
腸にやさしい食事は、消化機能のケアにもつながり、術後の便通改善にも役立つ場合があります。
● 適度な運動
- ウォーキングや軽い筋トレは特に有効とされる
- 「息が上がる手前」くらいの負荷が続けやすい
運動は再発予防だけでなく、抗がん剤の副作用による倦怠感の軽減・メンタルの安定にも良い影響があるといわれています。
● 体重管理
肥満は再発リスク上昇との関連が示唆されています。
無理なダイエットは不要ですが、「ほどよい体重を保つ」ことがひとつのリスク管理になります。
術後フォローアップの重要性
治療が終わった後も、一定期間は定期的な検査を続けていきます。これは再発を早期に捉え、必要に応じて治療につなげるために非常に大切なステップです。
● フォローアップで行われること
- 血液検査(腫瘍マーカー:CEAなど)
- CT検査
- 大腸内視鏡
- 診察での症状確認
一般的には5年間は定期的な検査があり、特に1〜3年は頻度が高くなります。
私自身、フォローアップ検査のおかげで体調変化を早くキャッチできた経験があります。検査は少し緊張するかもしれませんが、「安心に向かうための時間」と受け止めても良いと思います。
メンタルケアと情報との向き合い方
再発の不安は、多くのステージ3経験者が抱えるものです。しかし、不安そのものが悪いわけではなく、適度に向き合いながら生活する方法を見つけることが大切です。
● メンタルケアのポイント
- 不安は一人で抱えず誰かに話す
- 同じ経験者の声が支えになることも
- がん関連情報は信頼できるサイトを中心に
特に、インターネット上には根拠の乏しい治療法や恐怖を煽る内容も多く、必要以上に不安を感じてしまうケースがあります。「心がざわつく情報」は無理に見続けなくて大丈夫です。
私自身、再発の知らせを受けたとき、メンタルの揺れを経験しましたが、
- 医療者の冷静な説明
- 家族との会話
- 丁寧に検査を進めるプロセス
これらが心の支えになりました。
治療を終えた後も、心を守る時間はとても大切です。
体験者として伝えたいこと(きのじー本人の視点)

◦ステージ3bからの寛解と、9年後の肺転移を受けて感じたこと
◦完治を目指す“現実的な希望”との付き合い方
ステージ3の大腸がんと診断されたとき、多くの方が「自分はどうなるのだろう」と深い不安を抱えると思います。

私もその一人でした。
ここでは、私自身がステージ3bから寛解に至り、そして9年後に肺転移が見つかった現在の視点から、「現実的な希望」との向き合い方をお伝えしたいと思います。
ステージ3bからの寛解と、9年後の肺転移を受けて感じたこと
私がステージ3bと診断されたとき、正直なところ「もうダメかもしれない」と思った瞬間がありました。しかし、手術と抗がん剤治療を終え、少しずつ体力が戻り、生活が整っていく中で、心の中に希望が生まれてきました。
治療後は9年間再発なく過ごすことができました。
この期間は、私にとって「完治に近い実感」を得られるほど穏やかなものでした。
正直に言えば、ショックでした。
けれど同時に、「再発=終わり」ではないことも知っていました。ステージ3の治療からの長期寛解を経験したことで、「再発後の治療も前に進めばいい」という気持ちに自然となれたのです。
再発は誰にでも起こり得ます。
でもそれは“治療の可能性が途切れた”という意味ではなく、ただ次のステップに進むだけのことだと感じています。
完治を目指す“現実的な希望”との付き合い方
「完治したい」――これは誰もが願うことです。
しかし、完治を強く求めすぎると、再発の可能性を過剰に恐れてしまい、日常生活の楽しさが奪われることもあります。
私自身が学んだのは、
“完治だけを目標にしない生き方” を持つことでした。
- 再発ゼロを「義務」にしない
- 不安は自然な感情として受けとめる
- 医師と相談しながら、できるケアを淡々と続ける
- 自分なりの楽しみや目標を持つ
こうした積み重ねが、心の安定につながり、結果として再発後も前向きに治療へ進む力をくれました。
「完治を諦める」ということではありません。
“完治に近づくための現実的な希望を持つ” というスタンスが、自分の心と体を守るうえで大切だと感じています。
あなたも、いま不安の真っ只中にいたとしても、大丈夫です。

ステージ3から長期寛解に至る方はたくさんいますし、再発しても治療の選択肢はあります。
希望はひとつの形に固定される必要はありません。あなたのペースで育てていけばいいと思います。
おわりに:ステージ3大腸癌と向き合うあなたへ

◦ステージ3を正しく理解することが力になる
◦ひとつずつ積み重ねることで“未来の安心”が育つ
◦自分らしい希望を持っていい
◦あなたの歩みは、必ずあなた自身の力になる
ステージ3大腸がんは、決して「絶望」を意味するステージではありません。手術と術後補助化学療法により、長期の寛解や治癒に至る方が確かに存在する段階です。

ただし再発リスクもゼロではなく、だからこそ治療と生活の両面で“できること”を重ねていくことが大切になります。
治療は医師に任せるだけのものではなく、患者さん自身が理解し、納得し、希望を持って進んでいくプロセスです。
あなたのペースで向き合って良いのだということを、改めてお伝えしておきたいと思います。
ステージ3を正しく理解することが力になる
ステージ3は、
- がんは局所的に広がっている
- しかし遠隔転移はない
という特徴があり、治癒をめざす治療が可能な段階です。
治療成績も改善しており、統計データ以上に長く元気に過ごしている方も多くいます。数字に振り回されすぎず、正しい情報を味方にしていただければと思います。
ひとつずつ積み重ねることで“未来の安心”が育つ
術後の抗がん剤治療は負担もありますが、確実に再発リスクを減らす役割があります。副作用があると気持ちが沈むこともあるかもしれませんが、医療者と相談しながら進めることで、負担を調整することは十分可能です。
治療が終わったあとも、
- 生活習慣
- フォローアップ
- メンタルケア
こうした小さな積み重ねが、結果的に安心につながっていきます。
自分らしい希望を持っていい
私自身、ステージ3bから9年間の寛解を経験し、その後の肺転移もありました。それでもなお「治療は続けられるし、まだできることがある」と思えています。
希望は、「完治」だけに限定する必要はありません。
- 今日の体調が少し良い
- 副作用が和らいだ
- 好きなことができた
こうした日々の“良いサイン”も立派な希望です。
あなたの歩みは、必ずあなた自身の力になる
ステージ3と向き合う日々は、決して軽いものではありません。
しかし、あなたがいま感じている不安や迷いも、すべて前に進むためのプロセスです。
どうか一人で抱え込まず、必要なときは周囲に頼ってください。
治療は、あなたと医療者、家族が一緒に取り組む“チーム戦”です。
あなたの未来には、まだ大切な時間がたくさん残されています。
ゆっくり、あなたのペースで歩んでいけば大丈夫です。
総括とまとめ

🔵ステージ3大腸がんの特徴から治療の流れ、生存率、再発予防まで、完治に近づくためのポイントを全体的に整理。
🔵不安の核心は「再発するのでは」という揺らぎです。正しい知識とフォローアップが大切。
🔵標準治療(手術+抗がん剤)の役割、副作用との向き合い方、生活習慣でできる工夫など、日常に活かせる実践的な視点を紹介。
🔵治療方法にはそれぞれ価値があり、あなたの体調やライフスタイルに合わせて選ぶことで、より良い治療につながります。
🔵行動を先延ばしにすると不安だけが大きくなりがちです、早めに相談・検査を受けることをおすすめします。
🔵あなたの歩みには確かな力があり、焦らず一歩ずつ進むことで、これからの時間を前向きに積み重ねていけるはずです。
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