大腸癌の手術後、「体重がどんどん減っていく…」という不安を抱える方は少なくありません。食事が思うように進まなかったり、腸の働きが乱れたりと、術後特有の変化が重なる時期だからこそ戸惑いを感じやすいものです。

この記事では、体重が減る理由や危険ライン、回復につながる食事・栄養・運動のポイントをやさしく整理しました。
少しずつ理解しながら、ご自身のペースでケアを進める参考にしていただければ幸いです。
この記事のポイント
① 大腸癌術後に体重が減る主な原因をやさしく整理
② 減少が危険なラインの目安と、相談すべきサインを理解できる
③ 食事・栄養補助・運動の“少しずつ回復させる方法”がわかる
④ サバイバーの実体験から、安心して進めるヒントが得られる

筆者:癌サバイバーきのじー
2014:直腸ガン宣告〜、2016:一時ストーマ閉鎖手術〜以後排便障害で日々奮闘中、2022:狭心症心臓カテーテル手術、2025:肺がん転移と心筋梗塞。体はガタガタですがお酒と食べることは大好き。その昔トランペットとサラリーマンやってました。
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大腸癌の術後はなぜ体重が大きく減るのか?

手術後の体重減少は、多くの方が経験するごく一般的な変化です。
特に大腸癌では、腸の負担や食事量の低下が重なるため、思った以上に体重が落ちてしまうことがあります。
まずは、なぜ体重が減るのかを整理することで、今の状況を冷静に理解しやすくなります。
手術そのものが与える負担とエネルギー消費
大腸癌の手術は、体にとって大きなダメージを伴うため、回復のために大量のエネルギーを必要とします。
ポイント
- 手術後は“基礎代謝そのものが一時的に上昇”
- 身体の修復にエネルギーが優先的に使われる
- 食事量が減っているため“摂取<消費”となりやすい
この「エネルギー赤字」が続くと、体は脂肪や筋肉を分解して補おうとするため、必然的に体重が落ちていきます。
縫合不全や合併症で「食べられない期間」が長くなる場合
術後に縫合不全や炎症が起きると、絶食や点滴のみの期間が続くことがあります。
きのじーさんのように“1か月以上の経口摂取ゼロ”となれば、10kg以上の減少は珍しくありません。
食べられない期間に起きやすい変化
- 脂肪より筋肉の分解が先に進む
- 長期絶食により腸の動きも弱まる
- 経口摂取再開後もしばらく食欲が戻らない
食べられないつらさと不安は、精神的にも大きな負担となりますが、この時期はどうしても体重・筋肉ともに落ちやすいのが特徴です。
腸の機能低下による吸収不良
大腸を切除すると、腸全体の機能も一時的に落ち込みます。手術直後は特に“吸収力そのものが弱い”状態です。
よくある変化
- 食べても吸収率が落ち、身になりにくい
- 下痢や軟便で栄養が流れやすい
- 食べる量を減らしてしまい、エネルギー不足に拍車がかかる
腸が安定するまでには数週間〜数ヶ月かかることもあり、この期間はどうしても“体重が増えにくい”傾向があります。
入院中の筋肉量の減少(サルコペニア)
入院生活ではベッドで過ごす時間が増えるため、筋肉量が急速に落ちます。これは見た目以上に体重減少へ影響します。
筋肉が落ちる理由
- 活動量の大幅な低下
- 栄養不足により筋肉の材料が足りない
- 身体は「使わない筋肉」を優先的に縮小させる
筋肉は脂肪より重いので、筋肉が落ちると体重もストンと落ちやすくなります。術後に鏡を見て「体が一回り小さくなった」と感じるのは、ほとんどが筋肉の減少によるものです。
体重はどこまで減ると危険?一般的な目安と注意点

術後の体重減少は多くの方に起こる変化ですが、「どこまでなら許容範囲なのか」「どの程度減ったら相談すべきなのか」が分からないと不安になりますよね。ここでは医療現場で用いられる基準をもとに、危険ラインの目安をやさしく整理していきます。
急激な減少が示すサイン
体重は“減り方”がとても重要です。たとえ元の体格がしっかりしていても、短期間で急激に落ちた場合は注意が必要になります。
注意が必要な減少スピードの例
- 1〜2週間で2〜3kg以上落ちる
- 1ヶ月で5%以上の減少が続く
- 食欲が戻らず、体力も低下している
急激な減少は、栄養吸収の悪化・感染症・脱水などの背景が潜んでいることがあります。無理に体重を増やそうとせず、まずは原因を一緒に探る姿勢が大切になります。
医療現場で使われる“危険ライン”の基準(BMI・栄養指標)
病院では体重だけではなく、体格指数(BMI)や血液検査の栄養指標も組み合わせて判断します。あくまで目安ですが、知っておくと安心につながります。
体重・BMIの目安
- BMI18.5未満:痩せに分類され、筋肉量低下や衰弱のリスクが増える
- 術前から比べて7.5〜10%以上の体重減少:栄養リスクが高めと評価される
血液検査で用いる指標(例)
- アルブミン(Alb):低いと栄養状態の低下を疑う
- 総リンパ球数(TLC):免疫力の参考になる
- CRP:炎症が強いと体重が増えにくい
これらは一つだけで判断するわけではなく、総合して今の状態を評価する材料になります。
受診すべき症状のチェックポイント
以下のような症状がある場合は、体重減少が身体のSOSの可能性もあります。無理せず医療者に相談してみましょう。
相談の目安
- 食べ物や水分がほとんど入らない状態が数日以上続く
- 下痢が長引き、水のような便が何日も続く
- 強い倦怠感で生活に支障がある
- 発熱・腹痛・吐き気など、炎症を疑う症状がある
- 排便のコントロールが難しく、食事を控えざるを得ない状況
不安を抱えたまま我慢するより、早めの相談で原因を特定できれば、回復のスピードは大きく変わります。
術後の体重減少を抑える「食事の基本」

退院後は「ようやく普通の食生活に戻れる」と思っていても、実際は食欲が安定しなかったり、下痢や軟便で思うように食べられなかったりと、戸惑うことが多い時期です。まずは“腸が回復しやすい食べ方”を押さえることで、体重の減少を緩やかにし、少しずつ回復を後押しできます。
退院直後に意識したい食事のポイント
手術後まもない腸はまだ敏感で、急に多くを求めると負担がかかりやすくなります。以下のポイントを意識しながら、少しずつ食べられる量を増やしていくことが大切です。
基本のポイント
- 1日3回ではなく、1日5〜6回の“分け食べ”
- 温かく、やわらかく、脂質は控えめ
- 噛む回数を増やし、腸への刺激を少なくする
- 無理に量を食べず「少量・高エネルギー」を心がける
退院直後は「たくさん食べなきゃ」という焦りが出がちですが、腸に余力が戻るまでは“ゆっくり進む”ほうが結果的に体重回復につながりやすいです。
低残渣から普通食へ移行する時の注意点
手術後は、腸への刺激を少なくするため低残渣(低繊維)食からスタートします。これを急に普通食へ戻すと、下痢や腹痛が起きやすくなるため注意が必要です。
移行時のポイント
- 野菜は皮をむいて柔らかく煮る
- こんにゃく・ごぼうなど“繊維が多い食品”は少しずつ
- 揚げ物は腸が落ち着くまでは控えめに
- 乳製品・果物は冷やしすぎず、少量から開始
腸の反応を見ながら進めることで、「食べる → 下痢 → さらに食べられない」という悪循環を防ぎやすくなります。
消化しやすく高エネルギーな食品リスト
体重減少を抑えるためには、「腸に優しい × カロリーが確保できる」食材をうまく活用することがポイントです。
おすすめ食品の一例
- エネルギー系:白米、うどん、食パン、じゃがいも
- たんぱく質:卵、豆腐、白身魚、鶏むね肉(皮は控えめ)
- 補助的食品:プリン、ヨーグルト(低脂肪〜普通脂肪)、カステラ
- 高エネルギー追加に:オリーブオイル・バター・粉飴(少量ずつ)
「量が食べられないなら、質でカバーする」イメージで、少しずつエネルギーを積み上げていくことが大切です。
食事が進まないときの工夫(少量・高カロリーなど)
術後は食欲が不安定になりやすく、無理に食べようとすると逆に負担になることもあります。そんな時は“負担が小さく、エネルギーだけ確保する工夫”が役に立ちます。
工夫例
- 一口ゼリーやプリンでまず血糖値を上げる
- 温かいスープに油を少し加える(オリーブオイルなど)
- 食事が無理なら、飲むだけでカロリーが取れる補助飲料を併用
- 朝食は無理せず、昼・夜に重点を置いてもOK
- 食べるとすぐ便意がくる場合は“少量を時間を分けて”
腸が落ち着けば自然と食べられる量も増えていきますので、焦らず体調に合わせて進めていくことが大切です。
術後の体重回復に役立つ栄養補助食品・経腸栄養の選び方

術後は「食べたい気持ちはあるのに量が入らない」「食べてもすぐ便が出てしまう」といった理由から、通常の食事だけでは必要なエネルギーを確保しにくくなります。そんな時に役立つのが、栄養補助食品や経腸栄養など“負担が少なく吸収されやすい栄養源”です。無理なく体重回復を支えるための選び方を整理していきます。
胃腸にやさしいエネルギー補給飲料のタイプ
栄養補助飲料は、食事が十分に摂れない時期に大きな助けになります。まずは種類を知ることで、自分に合ったものを選びやすくなります。
主なタイプ
- 高カロリータイプ(200kcal〜250kcal/1本)
少量でも十分なエネルギーを補給でき、食事量が少ない時に便利。 - 消化吸収に配慮したタイプ
胃腸への刺激が少なく、術後の敏感な腸でも比較的取り入れやすい。 - タンパク質強化タイプ
術後は筋肉量が低下しやすいため、たんぱく質補給を重視したい方に適している。
最初は1日のうち“調子の良いタイミングに1本だけ”など、無理のないペースで始めると続けやすくなります。
タンパク質を補うサプリ(プロテイン含む)の使い方
筋肉の材料となるタンパク質は、術後の体力回復に欠かせません。ただし腸が不安定な時期は、プロテインによって腹部の張りや下痢が起こる方もいます。
取り入れ方のポイント
- 少量(1回10〜15g)から開始して腸の反応を見る
- 牛乳で溶かさず、まずは水や薄めの豆乳で
- 食事でたんぱく質が十分摂れない日の“補助”として使う
- ホエイが合わない場合は大豆由来のソイプロテインも選択肢
目的は「腸に負担をかけず、必要な栄養をちょっとずつプラスする」こと。合わなければ無理に使わず、他の食品で補う方法も十分あります。
栄養補助食品は「いつ・どれくらい」利用すると良いのか
栄養補助食品は、ライフラインのように“足りない部分を穴埋めする”役割です。
摂るタイミングの例
- 食事量が少ない朝
- 食べた後すぐに排便してしまった時
- 体力が落ちやすい術後1〜3ヶ月の期間
- 食欲が戻らない日
量の目安
- 1日に1本〜2本を上限とし、“食事の代わりではなく補助”として利用
- 食事+補助飲料でトータルのエネルギーを底上げするイメージ
継続しやすい商品を選ぶことが、結果的に回復スピードを支えるポイントになります。
経腸栄養が必要になるケースと医師との相談ポイント
経腸栄養(チューブや胃瘻での栄養)は、食事では必要量がどうしても確保できない場合に用いられる方法です。すべての術後患者に必要なわけではなく、状態を見て医師が判断します。
検討される状況の例
- 食事量が極端に少なく、体重が継続的に減る
- 縫合不全などで長期間の絶食が続く
- 栄養不足で回復が遅れ、体力が著しく落ちている
相談時に押さえたいポイント
- どれくらいの期間必要か
- 併用できる食事の範囲はどこまでか
- 自宅での管理方法やサポート体制
- 中止のタイミングについて
経腸栄養は“体を守るための一時的なサポート”として行われる場合がほとんどです。必要以上に怖がらず、選択肢の一つとして知っておくことで安心につながります。
筋肉量を落とさないための運動メニュー

術後の体重減少の多くは“筋肉の減少”によるものです。入院中の安静や食事量の低下により、思っている以上のスピードで筋肉は落ちてしまいます。そこで重要になるのが、無理のない範囲での運動習慣。腸の回復を妨げず、体力を優しく取り戻すための運動のポイントをまとめていきます。
退院直後〜1ヶ月の“無理しない”動き方
体調が安定したばかりの時期は、まだ腸も体力も完全ではありません。まずは「普段の生活の延長でできる動き」から始めましょう。
目安となる動き
- 室内のゆっくり歩き(数分から)
- 少しだけ家事を手伝う(洗濯物を畳むなど)
- 1〜2階の階段を“無理のないペース”で昇り降り
- こまめに立ち上がる習慣をつける
この時期は「がんばらないこと」が大切です。疲れや腹部の張りがあれば、すぐに休むようにします。
体重・筋肉量の回復を助ける軽い筋トレ
術後1ヶ月を過ぎ、食事量や体調が安定してきたら、身体への負担が少ない筋トレを組み合わせると筋肉量の回復が早まりやすくなります。
おすすめの軽めの筋トレ
- 椅子スクワット
膝やお腹に負担が少なく、下半身の筋肉をバランスよく使える。 - かかと上げ運動(カーフレイズ)
足首〜ふくらはぎは血流改善にも役立ち、疲れにくい体づくりに。 - 軽いプランク(10〜20秒)
腹圧が上がりすぎない範囲で。無理なら中止してOK。 - 寝ながら脚上げ(レッグレイズ)
少しずつ腹筋や腸腰筋を刺激できる。
回数は“できる範囲+1回”ではなく、できる範囲の半分程度から始めるのが安心です。
排便障害がある時の運動の工夫
術後の排便コントロールは人によって大きく異なり、「トイレが心配で長時間の外出が難しい」という方も多いです。そんな時は、負担が少なく続けられる方法を取り入れましょう。
工夫のポイント
- 自宅でできる短時間の運動を中心にする
- 腹圧がかかりすぎる運動(重いものを持つ等)は避ける
- 食後30〜60分は運動を控える(便意を誘発しやすいため)
- トイレにすぐ行ける環境で運動する
運動量が少なくても、継続することで筋肉量は確実に戻っていきます。
在宅でできる簡単な運動例
特別な器具がなくても、自宅で十分体を動かすことができます。疲れない範囲で「週数回のリズム」を作るだけでも体が軽くなりやすいです。
簡単メニュー例
- 3〜5分の軽いストレッチ
- 1〜3分の階段昇降
- 椅子に座ったままでの足踏み
- ゆっくりとした深呼吸を伴う体幹トレーニング
- 天気の良い日は短時間の散歩
続けていくうちに「昨日より動ける」「疲れにくくなった」という変化が自然と出てきやすくなります。
体重はどれくらいで戻る?一般的な回復の目安

術後の体重は、一度大きく落ちると「このまま戻らないのでは…」と不安になるものです。しかし実際には、腸の機能回復や食事量の増加に伴い、徐々に上向いていくことが多いです。ここでは、一般的な回復の流れと、焦らず進むために知っておきたいポイントをまとめます。
回復にかかる期間の傾向
体重の戻り方には個人差がありますが、多くの患者さんに共通する“緩やかな回復パターン”があります。
一般的にみられる経過
- 術後1〜2ヶ月:最も体重が落ちやすい期間
食事量が安定しないため、引き続き減少気味になることも多い時期。 - 術後3〜6ヶ月:少しずつ食事量が増え、横ばい〜微増へ
栄養補助の併用で“底打ち”した感覚が出やすい。 - 術後半年〜1年:腸の吸収も改善し、緩やかに回復
元の体重に近づく人もいれば、無理なく“自分の適正体重”に安定する人も。
体重が戻るスピードは、「腸の長さ」「切除範囲」「排便の状態」「食欲」「運動量」など複数の要素で変わります。無理に増やす必要はなく、まずは“減少が止まる”ことを目標にすると心が軽くなりやすいです。
サバイバーの実体験から見える“戻り方の個人差”
術後の体重変化は、数字以上に「体感の差」が大きいのが特徴です。
よくあるパターン
- 食べられるようになった途端に反動で一気に増えた
- 筋肉ではなく脂肪が増えた“質の違う増え方”
- 排便障害が落ち着くまで増える→減るを繰り返す
- 元の体重には戻らないが、体調はむしろ以前より良い
きのじーさんのように、術後の絶食期間が長い場合は、退院後に食欲が戻ったタイミングで急増することも珍しくありません。身体が「失ったエネルギーを取り戻そう」とする自然な反応です。
焦らず回復するために大切なポイント
体重は「腸の回復」「栄養状態」「筋肉量」の3つが揃うと、自然と安定します。そのため、早く増やすよりも“整えること”が大切です。
ポイント
- 体重ではなく“体調”を指標にする
- 1週間単位で緩やかな増減を見る
- 食事・栄養補助・運動の“三本柱”を少しずつ整える
- 早い人や遅い人と比較しない
- 排便リズムの安定を優先する
焦らず整えていくことで、無理のない範囲で体重が戻り、生活の質も徐々に上がっていきます。
著者きのじーの体験談:10kg以上減った体重がどう戻っていったか

ここでは、直腸癌サバイバーであるきのじーさん自身の体験をもとに、“数字では伝わりにくい術後のリアル”をお伝えしていきます。専門的な情報とあわせて、実際に体を通して感じた回復の流れを知ることで、今の不安が少し軽くなるかもしれません。
縫合不全による長期絶食期間のつらさ
術後、縫合不全が起こったため、点滴と栄養ドリンクだけで過ごす時間が1か月以上続いたとのこと。これは身体だけでなく、精神的にも大きな負担がかかります。
この期間に起きた変化
- 体重がみるみる落ち、入院前から10kg以上減少
- 食べられないつらさによる気持ちの落ち込み
- 筋肉が削られていく感覚がはっきりと分かる
- 体力が低下し、歩行時もフラフラしやすい
長い絶食は身体のあらゆる機能に影響し、食事再開後もしばらく体力が戻らないのが特徴です。
退院後の“反動での体重増加”とその背景
退院後、食事が取れるようになった途端に“反動のように体重が増えた”という体験は、多くの術後サバイバーに共通する現象でもあります。
増加の背景にあるもの
- 長期間のエネルギー不足を体が補おうとする自然な反応
- 吸収力が回復し始め、食べたものが効率よく身になる
- 活動量がまだ少なく、摂取カロリーが消費を上回りやすい
- 「食べられる喜び」が食欲を後押しする
この反動増加は決して悪いことではなく、むしろ“体の回復が軌道に乗ったサイン”と捉えることができます。
今振り返る「やってよかったケア」と「無理しなくてよかったこと」
術後の生活は、一つひとつ迷いながらの積み重ねです。きのじーさんの経験から見える、回復を助けるヒントをご紹介します。
やってよかったケア
- 少量でも栄養価の高い食品を意識して食べた
- 医師や看護師に早めに不安を相談した
- 排便障害と向き合いながら、自分に合う食事のタイミングを模索した
- 無理のない運動を継続して、体力の土台を作った
無理しなくてよかったこと
- 体重増加を“数値だけ”で判断しなかった
- 周りと比べず、自分のペースを優先した
- 運動や食事を頑張りすぎて腸を疲れさせなかった
術後の回復は、数字よりも“毎日の安心感”がとても重要です。焦らず進めば、体重も体力も自然と戻ってきます。
おわりに:術後の体重減少は「原因を知り、少しずつケアすること」で改善できる

大腸癌の手術後、体重が大きく減ることは多くの方が経験する現象です。数字だけを見ると不安になりますが、その背景には「腸の働きの低下」「食事量の減少」「筋肉量の低下」など、身体が回復のために一生懸命働いているサインが隠れています。
大切なのは、体重を“急いで増やすこと”ではなく、原因を理解しながら、できる範囲でケアを積み重ねていくことです。
無理なく進めるためのポイント
以下のような小さな工夫が、体の回復をやさしく後押ししてくれます。
- 食事は「少量・高エネルギー」を意識して無理なく
- 栄養補助飲料は“穴埋め”として上手に活用
- 数字よりも体調の変化を指標にする
- 運動は短時間でも継続が力になる
- 排便リズムに合わせて生活スタイルを調整する
術後の回復ペースは人それぞれですが、腸が落ち着き、食事と運動が整ってくると、自然と体重は安定しやすくなります。
一歩ずつ進めば、身体は必ず応えてくれる
焦らず、自分のペースで体をいたわりながら歩んでいくことで、術後の体調や体力は着実に前向きな方向へ向かっていきます。今日できる小さな一歩を重ねていくことが、数ヶ月後の大きな安心につながります。
あなたの身体は、今まさに回復の過程にあります。どうか無理をせず、安心できるケアを続けていってくださいね。
◆ 総括とまとめ

🔵記事全体では、大腸癌術後の体重減少の“理由・危険ライン・回復方法”を総合的に解説。
🔵術後の体重減少は、腸の働きや栄養・筋肉量が乱れることで起こる“自然な変化”であることが本質。
🔵少量・高エネルギーの食事、栄養補助の併用、無理のない運動が回復のカギ。
🔵栄養補助食品や運動は、焦らず取り入れることで“自分に合った回復ペース”を作りやすくなる。
🔵何もせず不安を抱え続けるより、できる範囲の小さなケアを積み重ねるほうが身体は確実に応えてくれそう。
🔵今日の一歩が、数ヶ月後の安心につながります。無理のないペースで、自分の体と向き合っていきましょう!
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