手術を控えていると、「全身麻酔が本当に効くのだろうか」「途中で目が覚めたらどうしよう」と、不安が頭をよぎることがあります。
最近よく目にする「術中覚醒」という言葉も、その気持ちを強くする一因かもしれません。

この記事では、術中覚醒とは何か、体験談から見える現実、原因や予防、そして心のケアまでを、直腸癌サバイバーの視点も交えながらわかりやすく整理しています。
必要以上に怖がらず、安心して判断するための材料として、まずは一緒に正しい知識を知るところから始めていきましょう。
この記事のポイント
① 術中覚醒とは何かを、体験談と医学的な視点の両面からやさしく整理しています
② 発生頻度や原因を知ることで、必要以上に不安を膨らませない考え方がわかります
③ 予防のための麻酔管理や、患者側が事前にできる準備について理解できます
④ 万が一体験した場合の心のケアや相談先まで含め、安心につながる選択肢を知ることができます

筆者:癌サバイバーきのじー
2014:直腸ガン宣告〜、2016:一時ストーマ閉鎖手術〜以後排便障害で日々奮闘中、2022:狭心症心臓カテーテル手術、2025:肺がん転移と心筋梗塞。体はガタガタですがお酒と食べることは大好き。その昔トランペットとサラリーマンやってました。
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そもそも「術中覚醒」とは?

● 術中覚醒の定義と誤解されやすいポイント
● どんな感覚が報告されているのか(痛み・音・意識)
手術を控えていると、「全身麻酔がちゃんとかかるのだろうか」「途中で目が覚めたらどうしよう」と、不安がよぎることがあります。
私自身、直腸癌の手術を含め何度も手術を経験してきましたが、術前にこの不安を完全に消すのは簡単ではありませんでした。
最近よく見かける「術中覚醒」という言葉は、まさにその不安を刺激するものだと思います。

ここではまず、術中覚醒がどのような状態を指すのかを、落ち着いて整理していきます。
術中覚醒の定義と誤解されやすいポイント
術中覚醒とは、全身麻酔中に意識が一部または一時的に回復してしまう状態を指します。

ただし、ここで大切なのは「完全に目が覚めて、自由に動ける」という意味ではない点です。
よくある誤解として、次のようなイメージがあります。
実際には、体は動かせず、声も出せないまま、音や圧迫感をぼんやり感じたという報告が多いとされています。麻酔の種類や量、使われている筋弛緩薬の影響で、意識と体の動きが一致しないことがあるのです。
どんな感覚が報告されているのか(痛み・音・意識)
体験談や医学的な報告を総合すると、術中覚醒で語られる感覚には一定の傾向があります。
- 周囲の会話や器械音が聞こえた
- 体を動かそうとしても動かなかった
- 強い痛みというより「圧迫感」「違和感」
- 夢と現実の区別がつきにくい状態
もちろん個人差は大きく、すべての人が同じ体験をするわけではありません。中には「後から説明されて初めて術中覚醒だったと知った」というケースもあります。
ここで、一般的に混同されやすい状態を整理してみます。
| 状態 | 意識 | 痛みの自覚 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 全身麻酔 | なし | なし | 通常の手術状態 |
| 術中覚醒 | 一部あり | 軽度〜なしが多い | 音・圧迫感を感じることがある |
| 局所麻酔 | あり | 管理されている | 意識がある前提の処置 |
このように見ると、「術中覚醒=激痛」というイメージは、やや誇張されている面もあることがわかります。

最後に大切な点として、術中覚醒は非常にまれな現象であり、現在の医療現場では予防のための工夫も重ねられています。
まずは正しい定義を知ることで、必要以上に怖がりすぎないことが、不安を和らげる第一歩になります。
次は、「では実際にどれくらいの頻度で起こるのか?」という現実的な数字について、整理していきます。
術中覚醒はどれくらい起こる?確率と現実

● 報告されている発生頻度
● 「誰にでも起こるの?」という不安への答え
「術中覚醒って、実際どのくらいの人が経験しているの?」
これは、多くの方が最初に知りたくなるポイントだと思います。

ネット上の体験談を読むと不安が膨らみがちですが、数字として整理してみると、少し見え方が変わってきます。
報告されている発生頻度
医学的な報告では、全身麻酔を受けた患者さんのうち、術中覚醒が起こる頻度はおおよそ0.1〜0.2%前後とされています。
これは1,000人に1〜2人程度という計算です。
さらにその中でも、
を含めた数字であり、強い恐怖や苦痛を伴うケースはさらに少ないと考えられています。
がん手術や心臓・大血管手術など、麻酔管理が難しい手術ではやや頻度が上がるとされる一方、通常の予定手術では極めてまれです。
「誰にでも起こるの?」という不安への答え
結論から言うと、誰にでも同じ確率で起こるわけではありません。
術中覚醒のリスクは、いくつかの条件が重なったときに高まる傾向があります。
例えば、
- 命に関わる緊急手術
- 出血量が多く、麻酔を深くできない場合
- 心臓や血圧への負担を最小限にする必要があるケース
こうした状況では、「安全性を優先するために、あえて麻酔を浅めに管理する」ことがあります。

その結果として、まれに意識が残ることがある、という位置づけです。
一方で、健康状態が安定している人の予定手術では、麻酔はかなり厳密に管理されています。
近年は脳波モニターなどを使い、麻酔の深さを客観的に確認する体制も整ってきました。
私自身、何度も全身麻酔を経験していますが、「怖い」と感じる気持ちと、「医療現場は想像以上に安全対策を積み重ねている」という現実は、分けて考えることが大切だと感じています。
確率を知ることは、不安をゼロにするためではなく、必要以上に自分を追い込まないための材料になります。
次は、ネットや文献で語られている「術中覚醒の体験談」から、共通点や注意点を見ていきましょう。
術中覚醒の体験談から見える共通点

● ネットや文献で語られる体験談の傾向
● 体験談を見るときに気をつけたい視点
術中覚醒について調べていると、どうしても目に入ってくるのが「体験談」です。
実際に経験した人の声はリアルで心に残りやすく、不安を強く感じてしまう方も多いと思います。

ここでは、体験談を冷静に整理しながら、「そこから何を読み取るべきか」を一緒に考えていきます。
ネットや文献で語られる体験談の傾向
多くの体験談を見ていくと、いくつかの共通点が浮かび上がってきます。
よく語られる内容には、次のようなものがあります。
興味深いのは、「激しい痛みをはっきり感じた」という話よりも、恐怖や混乱の記憶が強く残っているという点です。
これは、麻酔が完全に切れているというより、「意識だけが部分的に戻った状態」であることが多いためだと考えられています。

一方で、体験談の中には次のようなケースもあります。
- 後から医師に説明されて、術中覚醒だったと知った
- 自分では夢だと思っていた
- 数日経ってから「あれは現実だったのかも」と気づいた
このように、本人の受け取り方にも幅があることが特徴です。
体験談を見るときに気をつけたい視点
体験談は貴重な情報源ですが、そのまま鵜呑みにすると、不安を必要以上に膨らませてしまうことがあります。
見るときに意識しておきたいポイントを整理しておきます。

特に注意したいのは、「自分の手術条件と同じかどうか」です。
緊急手術だったのか、長時間手術だったのか、がんや心臓の手術だったのかによって、背景は大きく異なります。
ここで、体験談と医学的視点の違いを簡単にまとめてみます。
| 視点 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 体験談 | 感情や記憶が中心 | 個人差が大きい |
| 医学的報告 | 発生頻度や要因を整理 | 数字で見る冷静さが必要 |
| 自分の場合 | 手術内容・体調 | 主治医に確認するのが最善 |
体験談は「怖さ」を知るためではなく、事前にどんな不安が生まれやすいのかを知る材料として活用するのがおすすめです。
次は、こうした体験がなぜ起こるのか、術中覚醒の原因とリスク要因について、医学的な視点から整理していきます。
術中覚醒が起こる原因とリスク要因

● 麻酔量・手術内容・体質の影響
● がん手術や長時間手術との関係性
ここまで読んで、「どうしてそんなことが起こるの?」と感じた方も多いと思います。
術中覚醒は偶然ではなく、いくつかの条件や事情が重なった結果として起こる可能性がある現象です。原因を知ることは、過度な恐怖を和らげることにもつながります。

本記事では、〇〇〇〇ついて詳しく解説します。
麻酔量・手術内容・体質の影響
術中覚醒の原因として考えられている要素は、主に次の3つに整理できます。
まず一つ目は、麻酔の量や種類です。
全身麻酔は「眠らせる薬」「痛みを抑える薬」「体を動かなくする薬」を組み合わせて使います。これらのバランスが、何らかの理由で一時的に崩れると、意識だけが戻ることがあります。
二つ目は、手術の内容や状況です。
こうしたケースでは、血圧低下などのリスクを避けるため、麻酔を深くできない場面があります。その結果、覚醒リスクがわずかに高まることがあります。
三つ目は、個人の体質や状態です。
- 麻酔薬が効きにくい体質
- 長期的な薬の服用歴
- 強い緊張や不安状態

体質は事前に完全に予測できない部分もありますが、問診や過去の手術歴は重要なヒントになります。
がん手術や長時間手術との関係性
がん手術、とくに直腸癌や大腸癌のような手術は、長時間になることが多いという特徴があります。
そのため、「術中覚醒が起こりやすいのでは?」と不安になる方もいらっしゃいます。
ただ実際には、
というわけではありません。

むしろ、がん手術は予定手術として綿密な麻酔計画が立てられるケースが多く、リスク管理が徹底されている傾向があります。
ここで、主なリスク要因を整理してみます。
| 分類 | リスク要因 | 補足 |
|---|---|---|
| 手術要因 | 緊急手術・大量出血 | 麻酔を浅くする必要がある |
| 麻酔要因 | 薬剤量の調整 | 個人差の影響 |
| 患者要因 | 体質・既往歴 | 過去の手術情報が重要 |

私自身も、がん手術を前に麻酔への不安を強く感じた一人です。
ただ、原因を知ることで、「なぜ医師がそう判断するのか」「どこまで管理されているのか」が見えてきました。
次は、術中覚醒を防ぐために、医療現場でどんな対策が取られているのか、そして患者側ができる準備についてお話しします。
術中覚醒を防ぐための麻酔管理と医療現場の対策

● 現在行われている麻酔管理の工夫
● 患者側が事前にできる大切な準備
ここまでで原因やリスクを知ると、「じゃあ、防ぐ方法はあるの?」と感じると思います。
結論から言えば、現在の医療現場では、術中覚醒をできる限り起こさないための対策が重ねられています。

しかもその多くは、患者さんが気づかないところで行われています。
現在行われている麻酔管理の工夫
全身麻酔は、昔の「眠らせるだけ」の時代とは大きく変わっています。
現在は、複数の指標を同時に見ながら、きめ細かく管理されています。
主な対策には、次のようなものがあります。
特に脳波モニターは、「今どれくらい眠っているか」を数値で確認できるため、麻酔が浅くなりすぎるのを防ぐ目安になります。

すべての手術で必ず使われるわけではありませんが、リスクが高いと判断される場合には活用されることがあります。
また、麻酔科医は手術の進行状況を常に把握しながら、
「今は刺激が強くなる」「ここは落ち着く時間」
といった変化に応じて、細かく調整を行っています。
患者側が事前にできる大切な準備
術中覚醒の予防は、医療側だけの努力ではありません。
患者さん自身が事前に伝える情報も、実はとても重要です。
特に、次のようなことは遠慮せず伝えておくことが勧められます。
「こんなこと言ってもいいのかな」と思う必要はありません。
麻酔科医にとっては、不安の強さも立派な医療情報です。
ここで、医療側と患者側の役割を整理してみます。
| 立場 | できること | 意味 |
|---|---|---|
| 医療側 | 麻酔深度の管理 | 覚醒リスクを下げる |
| 医療側 | モニター・薬剤調整 | 安全性の確保 |
| 患者側 | 不安や既往の共有 | 最適な計画につながる |

私自身も、手術前に「麻酔がちゃんと効くか心配です」と伝えたことがあります。
それだけで何かが劇的に変わるわけではありませんが、**「一人で不安を抱え込まなくていい」**という安心感がありました。
次は、万が一、術中覚醒を体験してしまった場合に、心と体をどうケアしていけばいいのかについてお話しします。
もし術中覚醒を体験してしまったら|心と体のケア

● 術後に現れやすい心理的影響
● 相談先・治療につながる選択肢
ここまで予防や対策についてお伝えしてきましたが、それでも「もし実際に体験してしまったらどうなるの?」という不安は残りますよね。
術中覚醒は、体のダメージよりも心への影響が大きく残ることがある体験です。

だからこそ、体験後のケアはとても大切になります。
術後に現れやすい心理的影響
術中覚醒を経験した方の中には、手術が無事に終わった後も、次のような変化を感じることがあります。
これらは「気のせい」や「気持ちが弱いから」ではありません。
強い恐怖体験をした後に、心が自分を守ろうとして起こる自然な反応と考えられています。
一方で、すべての人に重い症状が出るわけではありません。
- 数日〜数週間で自然に落ち着く
- 誰かに話すことで気持ちが整理される
- 記憶が徐々に薄れていく
というケースも多く、「必ず長く苦しむ」というものではない点は、安心材料の一つです。
相談先・治療につながる選択肢
大切なのは、「一人で抱え込まないこと」です。

術中覚醒を疑う体験があった場合、次のようなステップが考えられます。
まずは、手術を受けた病院に相談することです。
この説明だけで、不安が軽くなる方も少なくありません。
それでもつらさが続く場合は、心のケアにつながる選択肢があります。
- 心療内科・精神科での相談
- 臨床心理士によるカウンセリング
- PTSDを視野に入れた専門的サポート
ここで重要なのは、「大げさだと思われないか」と心配しなくていいということです。

医療の世界では、心のケアも治療の一部として考えられています。
対応の流れを簡単に整理してみます。
| 状況 | 取る行動 | 目的 |
|---|---|---|
| 不安が強い | 病院に相談 | 事実確認・安心 |
| 症状が続く | 専門家に相談 | 心理的ケア |
| 日常に支障 | 継続的支援 | 回復を助ける |

私自身、がん手術後に「心が追いつかない感覚」を経験したことがあります。
体は治ってきているのに、気持ちがついてこない——そんなとき、誰かに話すことが回復のきっかけになりました。
次は、術中覚醒とよく一緒に語られるPTSDとの関係について、もう少し踏み込んで整理していきます。
術中覚醒とPTSDの関係|どんな症状が出るのか

● PTSDと診断されるケースとは
● 症状の経過と回復の可能性
術中覚醒について調べていると、「PTSDになるのでは?」という言葉を目にすることがあります。
この言葉自体が不安を強めてしまうこともありますが、実際には正しく理解することで、過度に怖がらずに済む側面もあります。

ここでは、術中覚醒とPTSDの関係を落ち着いて整理していきます。
PTSDと診断されるケースとは
PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、強い恐怖や無力感を伴う体験のあとに、心と体に影響が続く状態を指します。
術中覚醒を体験した人すべてがPTSDになるわけではありません。
一般的に、PTSDが疑われるのは次のような状態が1か月以上続く場合です。

ここで大切なのは、一時的な不安や動揺とPTSDは同じではないという点です。
手術後しばらく気持ちが不安定になるのは、珍しいことではありません。
症状の経過と回復の可能性
多くのケースでは、時間の経過とともに次第に症状が和らいでいきます。
特に、
こうした要素は、回復を後押しすることがあると言われています。
一方で、症状が長引く場合でも、適切な支援を受けることで改善が期待できるとされています。
- カウンセリングによる心理的整理
- 認知行動療法などの専門的アプローチ
- 必要に応じた薬物療法
PTSDは「一生治らないもの」ではありません。

早めに相談することで、回復までの道のりが穏やかになる可能性があります。
ここで、術中覚醒後の心の状態を簡単に整理してみます。
| 状態 | 特徴 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 一時的な不安 | 数日〜数週間で軽快 | 経過観察・相談 |
| 心理的ストレス反応 | 日常で違和感が続く | 早めの相談 |
| PTSDが疑われる | 1か月以上持続 | 専門的支援 |

私自身、がん治療の過程で「時間が経てば忘れると思っていた気持ち」が、意外と残ることを経験しました。
そんなときに救いになったのは、「これは異常ではない」と知ることでした。
次は、術中覚醒が疑われる場合に、病院へどう対応すればよいのか、法的な救済の考え方も含めて整理していきます。
術中覚醒が疑われる場合の病院への対応と法的救済

● まず医療機関に伝えるべきこと
● 第三者機関・相談窓口の考え方
術中覚醒の体験が頭から離れないと、「これって医療ミスなの?」「病院にどう伝えればいいの?」と悩んでしまう方も少なくありません。

ここでは、感情的に追い詰められないためにも、現実的で落ち着いた対応の考え方を整理しておきます。
まず医療機関に伝えるべきこと
最初に大切なのは、いきなり責任追及をしようとしないことです。
術中覚醒が疑われる場合でも、多くは医療記録を確認することで状況が整理できます。
病院に伝える際は、次のようなポイントを意識すると話がスムーズです。
感情を抑え込む必要はありませんが、
「何が起こったのかを一緒に確認したい」という姿勢が、結果的に納得につながりやすいと感じます。
多くの病院では、
- 麻酔記録
- バイタルサインの推移
- 手術中の出来事
をもとに、麻酔科医が説明してくれます。

この説明で「なぜそう感じた可能性があるのか」が分かり、不安が軽くなる方も少なくありません。
第三者機関・相談窓口の考え方
説明を受けても納得できない場合や、心身の負担が大きい場合には、外部の相談先を検討することも選択肢の一つです。
代表的な窓口には、次のようなものがあります。
ここで重要なのは、「必ず訴訟を起こす」という前提で考えなくていい、という点です。
多くの方は、説明と気持ちの整理を求めて相談しています。
対応の選択肢を整理すると、次のようになります。
| 段階 | 相談先 | 目的 |
|---|---|---|
| 初期 | 手術を受けた病院 | 状況確認・説明 |
| 中間 | 患者相談窓口 | 調整・助言 |
| 次段階 | 第三者機関 | 客観的判断 |
私自身、医療を受ける立場として感じるのは、「声を上げる=攻撃」ではない、ということです。
不安や疑問を言葉にすることは、自分を守るための正当な行動です。
次はいよいよ最後の本文パートとして、
直腸癌サバイバーである私「きのじー」だからこそ伝えたい、手術と不安との向き合い方についてお話しします。
直腸癌サバイバー「きのじー」として伝えたいこと

● 手術を何度も経験して感じた「麻酔への不安」
● 不安を抱えたまま手術に臨まないために
ここまで、術中覚醒について医学的な視点や体験談、対応策を整理してきました。

最後に、直腸癌サバイバーとして、そして何度も手術を経験してきた一人の患者として、私自身が感じてきたことをお伝えしたいと思います。
手術を何度も経験して感じた「麻酔への不安」
正直に言うと、手術の回数を重ねても、全身麻酔への不安がゼロになることはありませんでした。
特に手術前夜や、手術室へ向かうストレッチャーの上では、
そんな考えが頭をよぎります。
「医療を信頼していないから不安になる」のではなく、自分の体を預けるからこそ、怖くなるのだと思います。
術中覚醒という言葉を知ったときも、私自身「知ってしまったから余計に怖くなるかも」と感じました。
でも一方で、きちんと知ることで、「何が起こり得て、何がまれなのか」を冷静に分けて考えられるようになった面もあります。
不安を抱えたまま手術に臨まないために
私が大切だと感じているのは、不安を消そうとしすぎないことです。

不安があるのは自然なことで、それ自体が悪いわけではありません。
そのうえで、できることはあります。
これだけでも、気持ちは少し変わります。
術中覚醒というテーマは、とてもデリケートで、怖さが先に立ちやすい話題です。
でも、知識は恐怖を煽るためではなく、安心を支えるためにあると、私は感じています。
この記事が、
「不安でいっぱいだった気持ちを、少し整理する材料」
「手術前に一人で抱え込まなくていいと思えるきっかけ」
そんな役割を果たせていたら、直腸癌サバイバーとして、これ以上うれしいことはありません。
総括とまとめ

🔵 「術中覚醒とは何か」から始まり、体験談、原因、予防策、心のケア、PTSDや病院対応までを一通り整理しました
🔵 術中覚醒への不安の本質は、「自分の体を預けることへの恐怖」や「コントロールできない状況への不安」にある
🔵 発生頻度や原因、医療現場での対策を知ることで、必要以上に怖がらなくていいことが見えてくる
🔵 万が一体験してしまった場合でも、説明を受けたり、心のケアにつながる選択肢があることは大きな支えになる
🔵 不安や疑問を伝えずに我慢してしまうと、気持ちの整理が遅れてしまうこともあります。早めに言葉にすることは、自分を守る行動
🔵 正しい知識を持ち、安心できる準備を重ねることで、手術は「怖いもの」から「乗り越えられる経験」へと少しずつ変わっていく
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