心筋梗塞のあとに感じる「脈の乱れ」、不安になりますよね。

この記事では、不整脈の主な種類や危険性の見分け方、症状・治療・予防まで私の体験も交えながら、わかりやすく整理しています。
知識を持つことで、必要以上に怖がらず落ち着いて判断できるようになります。まずは基本を押さえながら、ご自身の状態を見つめ直すところから始めていきましょう。
この記事のポイント
① 心筋梗塞後の不整脈は「頻脈・徐脈・脈が飛ぶ」の3タイプに分けて理解できる
② 特に心室頻拍や心室細動などは注意が必要な不整脈
③ 症状の違い(動悸・めまい・失神)で危険度の目安がわかる
④ 早めの相談と生活習慣の見直しが安心につながる

筆者:癌サバイバーきのじー
2014:直腸ガン宣告〜、一時ストーマ閉鎖手術〜以後排便障害:狭心症心臓カテーテル手術、2025:肺がん転移と心筋梗塞。その昔はトランペッターとサラリーマン。※AIが執筆をサポートしています。
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心筋梗塞で不整脈が起こるのはなぜ?まず知っておきたい基本

心筋梗塞と不整脈は、別々の病気として捉えられがちですが、実際にはかなり深く関係しています。
心筋梗塞が起こると、心臓の筋肉へ十分な血液が届かなくなり、心臓の動きを支える電気の流れまで乱れやすくなります。その結果として、脈が速くなる、遅くなる、飛ぶように感じるなど、さまざまな不整脈が起こりえます。
国立循環器病研究センターでも、急性心筋梗塞では入院中から退院後にかけて不整脈が合併し、なかには突然死につながる致死性不整脈が出ることもあると案内されています。

まずは「なぜ起こるのか」を知っておくと、これから出てくる不整脈の種類も整理しやすくなります。
心筋梗塞で心臓の電気の流れが乱れやすくなる理由
心臓は、筋肉がただ勝手に動いているわけではなく、電気信号が規則正しく流れることで拍動しています。
ところが心筋梗塞では、冠動脈の血流が途絶えて心筋が傷み、その周辺の細胞が酸素不足に陥ります。
すると電気信号の通り道や伝わる速さが不安定になり、不整脈が起こりやすくなります。特に急性冠症候群の合併症としては、心室頻拍や心室細動、房室ブロックなど重い電気的障害が問題になりやすいとされています。
MSDマニュアルでも、心筋梗塞後には不整脈や伝導障害を含む電気的機能障害が非常に多くみられると説明されています。
ここで大切なのは、「不整脈=いつも同じ危険度ではない」ということです。
たとえば一時的な脈の乱れで経過を見ることもあれば、すぐに治療や厳重な監視が必要な不整脈もあります。
つまり、心筋梗塞に伴う不整脈は、単に脈が乱れるというより「傷んだ心臓がどのような影響を受けているか」を映すサインの一つと考えるとわかりやすいです。
ここで押さえたいポイント
急性期と回復期・慢性期で注意したい不整脈の違い
心筋梗塞に伴う不整脈は、いつ起こるかによって意味合いが少し変わります。発症してすぐの急性期は、心筋が強いダメージを受けている最中なので、致死性不整脈を含めた重い不整脈が出やすい時期です。
実際に国立循環器病研究センターでも、心筋梗塞の治療直後はCCUで致死性不整脈に備えて管理すると説明されています。
一方で、回復期から慢性期にも注意は必要です。急性期を乗り越えても、梗塞後の瘢痕化した心筋が電気の乱れの原因となり、不整脈が続いたり、あとから問題になることがあります。
退院後の経過で不整脈が繰り返される場合には、薬による治療だけでなく、場合によっては植込み型除細動器(ICD)などが検討されることもあります。
つまり「退院できたからもう安心」とは言い切れず、急性期と慢性期の両方で見方が変わるのが心筋梗塞後の不整脈の特徴です。
| 時期 | 起こりやすいこと | 意識したいポイント |
|---|---|---|
| 急性期 | 重い不整脈、血圧低下を伴う不整脈、伝導障害 | 迅速な監視と治療が重要 |
| 回復期 | 脈の乱れが残る、症状の有無を確認 | 退院後の通院と検査が大切 |
| 慢性期 | 梗塞後の心筋障害に関連した不整脈 | 再発予防と長期管理を意識する |
この章のまとめとしては、心筋梗塞後の不整脈は「心臓が傷ついた結果として起こるもの」であり、しかも時期によって注意点が違うということです。
次の章では、実際にどのような種類の不整脈があるのかを、頻脈性・徐脈性・脈が飛ぶタイプに分けて整理していきます。
心筋梗塞に伴う不整脈の主な種類一覧

心筋梗塞後に起こる不整脈は、ひとつの種類だけではなく、いくつかのタイプに分かれています。
「なんとなく脈が乱れている」という感覚だけでは違いがわかりにくいのですが、大きく整理すると理解しやすくなります。
基本的には「脈が速くなるタイプ(頻脈性)」「脈が遅くなるタイプ(徐脈性)」「脈が飛ぶ・乱れるタイプ」の3つに分類されます。

この分類を知っておくことで、「今の症状はどのタイプに近いのか」「どの程度注意が必要そうか」を落ち着いて考えやすくなります。
頻脈性不整脈
頻脈性不整脈は、心拍数が異常に速くなるタイプです。一般的には1分間に100回以上の脈が続く状態を指します。心筋梗塞後に特に注意したいのは、この頻脈性不整脈の中でも「心室から発生するタイプ」です。
主な特徴
主な種類
この中でも心室頻拍や心室細動は、心筋梗塞後に特に注意が必要とされる不整脈です。一方で心房細動などは比較的よくみられるものの、放置せずに評価が必要なケースもあります。
徐脈性不整脈
徐脈性不整脈は、脈が遅くなるタイプです。目安としては1分間に50回未満になると症状が出やすくなります。心筋梗塞では、心臓の電気の通り道(伝導系)がダメージを受けることで起こることがあります。
主な特徴
主な種類
- 房室ブロック
- 洞不全症候群に似た状態
特に房室ブロックは、心筋梗塞の部位によって起こりやすさが変わることが知られています。重症の場合はペースメーカーが必要になることもあります。
期外収縮など脈が飛ぶタイプ
「ドキッとする」「一瞬止まったように感じる」といった症状は、期外収縮と呼ばれる不整脈の可能性があります。これは予定より早く脈が打たれることで、その後に間が空くため、脈が飛んだように感じるものです。
主な特徴
主な種類
- 心室性期外収縮
- 上室性期外収縮
心筋梗塞後は、この期外収縮が増えることもあります。多くはすぐに命に関わるものではありませんが、頻度が多い場合や症状が強い場合には注意が必要です。
不整脈の分類をひと目で整理
| 分類 | 代表的な種類 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 頻脈性 | 心室頻拍・心室細動・心房細動 | 脈が速い | 重症例は緊急対応が必要 |
| 徐脈性 | 房室ブロックなど | 脈が遅い | めまい・失神に注意 |
| 脈が飛ぶ | 期外収縮 | 不規則に乱れる | 多発時は要相談 |
この章のポイントは、「心筋梗塞後の不整脈は一種類ではなく、いくつかのタイプに分けて考えることが大切」という点です。
次の章では、その中でも特に注意したい「頻脈性不整脈」について、もう少し具体的に掘り下げていきます。
頻脈性不整脈の種類|心筋梗塞後に注意したい危険な脈

心筋梗塞後に起こる不整脈の中でも、特に注意が必要とされるのが「頻脈性不整脈」です。脈が速くなることで心臓が十分に血液を送り出せなくなり、全身への血流が低下することがあります
。とくに心室から発生する不整脈は、短時間で状態が悪化する可能性があるため、知識として知っておくだけでも安心材料になります。

ここでは代表的な頻脈性不整脈を、わかりやすく整理していきます。
心室頻拍(VT)
心室頻拍は、心臓の下の部屋(心室)から異常な電気信号が連続して発生することで、脈が非常に速くなる状態です。心筋梗塞でダメージを受けた心筋が原因となりやすく、再発することもあります。
主な症状
注意したいポイント
特に持続する心室頻拍は「持続性VT」と呼ばれ、医療機関での対応が必要になるケースがあります。
心室細動(VF)
心室細動は、頻脈性不整脈の中でも最も重い状態のひとつです。心室が細かく震えるだけになり、血液をほとんど送り出せなくなります。
主な症状
注意したいポイント
心筋梗塞の急性期に発生することがあり、病院では常に監視される重要な理由のひとつです。
心房細動・上室性頻拍はどう違う?
心房細動や上室性頻拍は、心室ではなく心房(心臓の上の部屋)で発生する頻脈性不整脈です。心室性の不整脈に比べると、すぐに命に関わるケースは少ないとされますが、注意は必要です。
心房細動の特徴
上室性頻拍の特徴
心室性との違いを整理
| 種類 | 発生部位 | 危険性の傾向 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 心室頻拍・心室細動 | 心室 | 高い | 突然悪化する可能性 |
| 心房細動 | 心房 | 中程度 | 脈が不規則、血栓リスク |
| 上室性頻拍 | 心房・房室結節付近 | 比較的低い | 突然の速い脈 |
頻脈性不整脈といっても、すべてが同じ危険度ではありません。ただし、心筋梗塞後という背景がある場合は、どのタイプでも一度しっかり評価しておくことが安心につながります。
この章のミニまとめ
次は、脈が遅くなる「徐脈性不整脈」について詳しく見ていきます。
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徐脈性不整脈の種類|脈が遅いときに起こる症状とリスク

心筋梗塞後の不整脈というと「脈が速くなる」イメージを持たれることが多いのですが、実は「脈が遅くなる」タイプにも注意が必要です。
徐脈性不整脈は、心臓の拍動がゆっくりになりすぎることで、全身に十分な血液が送られにくくなる状態です。
とくに心筋梗塞では、電気の通り道そのものがダメージを受けることがあり、徐脈が出現することがあります。

症状が軽い場合もありますが、ふらつきや失神につながるケースもあるため、見逃さないことが大切です。
洞不全症候群のような状態
洞不全症候群とは、本来リズムを作る役割を担っている「洞結節」という部分の働きが低下することで、脈が遅くなったり不規則になったりする状態です。
心筋梗塞の影響で直接起こる場合もあれば、もともとの体質や加齢と重なって現れることもあります。
主な症状
注意したいポイント
- 症状が軽い場合は経過観察となることもある
- 日常生活に支障が出る場合は治療が検討される
特に「なんとなく元気が出ない」「疲れやすい」といった症状は見過ごされやすいため、心筋梗塞後は意識しておきたいポイントです。
房室ブロック
房室ブロックは、心房から心室へ電気信号がうまく伝わらなくなる状態です。心筋梗塞の部位によっては、この伝導路が影響を受けやすく、急に脈が遅くなる原因になります。
主な症状
房室ブロックの段階
| 程度 | 状態 | 特徴 |
|---|---|---|
| Ⅰ度 | 伝わりが遅い | 自覚症状が少ない |
| Ⅱ度 | 一部が伝わらない | 脈が抜ける感じ |
| Ⅲ度(完全) | 全く伝わらない | 強い徐脈・失神のリスク |
Ⅲ度房室ブロックになると、心室が独自にゆっくり動くしかなくなり、血流が大きく低下するため、ペースメーカー治療が検討されることもあります。
失神・めまいがあるときに注意したいポイント
徐脈性不整脈で特に注意したいのは、「脳への血流が一時的に不足すること」です。その結果として、めまいや失神が起こることがあります。
見逃したくないサイン
こうした症状がある場合は、「ただの疲れ」と自己判断せず、早めに医療機関で相談することが安心につながります。特に心筋梗塞の既往がある方は、念のため評価を受けておくと安心です。
この章のミニまとめ
次は、不整脈が実際にどのような症状として現れるのか、「気づきやすいサイン」について詳しく見ていきます。
心筋梗塞後の不整脈で現れやすい症状と危険サイン

不整脈という言葉はよく聞くものの、「どんな症状が出たら注意すべきなのか」は意外とわかりにくいものです。
心筋梗塞後は、心臓の状態が変化しているため、普段よりも小さなサインに気づくことが大切になります。

症状の出方は人それぞれですが、よく見られるパターンを知っておくことで、必要以上に不安にならず、かつ見逃しを防ぐことにつながります。
動悸・胸苦しさ・息切れ
最も多くの方が感じるのが「動悸」です。脈が速くなったり、不規則に打つことで、胸の中でドキドキと強く感じることがあります。
よくある感覚
こうした症状は頻脈性不整脈でよく見られますが、心筋梗塞後の場合は「いつもと違う強さ・長さ」で感じることがポイントです。
短時間でおさまることもありますが、繰り返す場合や長く続く場合は、一度相談しておくと安心です。
脈が飛ぶ感じ・ふらつき・失神
「一瞬止まったような感じ」「ドキッとする」といった違和感は、期外収縮などでよく見られます。一方で、ふらつきや失神を伴う場合は、徐脈性不整脈や重い不整脈の可能性も考えられます。
注意したい症状
特に失神は重要なサインです。一時的に脳への血流が低下している可能性があり、放置せず医療機関で評価を受けることがすすめられます。
すぐ救急要請を考えたい症状
不整脈の中には、時間との勝負になるケースもあります。心筋梗塞の既往がある方は、以下のような症状が出た場合、ためらわず救急要請を検討することが大切です。
緊急性が高いサイン
判断の目安を整理
| 症状 | 考えられる状態 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 軽い動悸のみ | 一時的な不整脈の可能性 | 経過観察+必要なら相談 |
| 動悸+息切れ | 頻脈性不整脈の可能性 | 早めに受診 |
| めまい・ふらつき | 徐脈や血流低下 | 当日中の相談を検討 |
| 失神・強い胸痛 | 重い不整脈や再梗塞 | 救急要請を検討 |
ここで大切なのは、「すべてを怖がりすぎる必要はないけれど、無理に我慢しない」というバランスです。不整脈は症状が軽いことも多い一方で、心筋梗塞後は背景に注意が必要なケースもあります。
この章のミニまとめ
次は、「どのタイミングで受診すればよいのか」「どんな検査をするのか」について、具体的に見ていきます。
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心筋梗塞後の不整脈は自然に治る?受診・検査・診断の流れ

不整脈が出ると、
「そのうち落ち着くのでは?」
と様子を見たくなることもありますよね。実際に、一時的な不整脈で自然におさまるケースもあります。
ただし、心筋梗塞のあとに起こる不整脈は背景に心臓のダメージがあるため、自己判断だけで放置しないことが大切です。

安心して日常を過ごすためにも、受診の目安や検査の流れを知っておくと気持ちがぐっと楽になります。
心電図・ホルター心電図・心エコーでわかること
不整脈の診断では、まず心臓のリズムを客観的に確認することが基本になります。症状の出方に応じて、いくつかの検査が組み合わせて行われます。
主な検査と特徴
| 検査名 | わかること | 特徴 |
|---|---|---|
| 心電図 | その瞬間の心拍リズム | 外来ですぐに確認できる |
| ホルター心電図 | 24時間以上の心拍変化 | 日常生活中の不整脈を捉えやすい |
| 心エコー | 心臓の動きや機能 | 心筋梗塞後の状態評価に有用 |
心電図はその場の状態しかわからないため、「症状が出ていないと異常が見つからない」ということもあります。そ
のため、日常生活中の変化を見るホルター心電図が役立つことも多いです。心エコーでは、心筋梗塞による心臓の動きの低下や、血液の流れの状態を確認できます。
検査を受けるときのコツ
こうした情報があると、より的確な診断につながりやすくなります。
症状がない不整脈でも相談したほうがよいケース
不整脈は「症状がある=重い」「症状がない=安心」とは限りません。とくに心筋梗塞後の場合は、無症状でも注意しておきたいケースがあります。
相談を考えたいケース
- 健診や家庭用機器で不整脈を指摘された
- 脈の乱れが頻繁にある
- 心筋梗塞の治療後で経過観察中
例えば、心房細動のように自覚症状が少ない不整脈でも、血栓形成のリスクがある場合があります。自覚がなくても「指摘されたことがある」という段階で一度相談しておくと安心です。
通院中に医師へ伝えたいポイント
すでに通院している方は、診察時にどんな情報を伝えるかも大切なポイントになります。短い診察時間でも、ポイントを押さえて伝えることで、必要な検査や治療の判断につながります。
伝えておきたい内容
よくある見落とし
心筋梗塞後の体調変化は、少しずつ起こることも多いものです。「いつもと違う」と感じたことをそのまま伝えるだけでも、十分に価値があります。
この章のミニまとめ
次は、不整脈が見つかった場合にどのような治療が考えられるのか、薬・カテーテル・機器治療の違いを整理していきます。
心筋梗塞に伴う不整脈の治療法|薬・カテーテル・ペースメーカーの考え方

不整脈が見つかったとき、
「すぐに大がかりな治療が必要なのでは」
と不安に感じる方も多いかもしれません。ただ実際には、不整脈の種類や重症度、症状の有無によって治療の考え方は大きく異なります。
心筋梗塞後の不整脈も同様で、「様子を見るケース」から「しっかり治療を行うケース」まで幅があります。

ここでは代表的な治療の選択肢を整理していきます。
薬物療法で行うこと
まず基本となるのが薬による治療です。不整脈そのものを抑える薬や、心臓への負担を減らす薬が使われます。
主な役割
よく使われる薬のイメージ
薬は比較的取り入れやすい方法ですが、効果や副作用には個人差があります。自己判断で中断せず、医師と相談しながら調整していくことが大切です。
カテーテルアブレーションが検討されるケース
薬でコントロールが難しい場合や、特定の異常な電気の通り道が原因となっている場合には、カテーテル治療(アブレーション)が検討されることがあります。
どんな治療?
- カテーテルを血管から心臓まで進める
- 不整脈の原因となる部位を焼灼(アブレーション)する
適応になりやすいケース
すべての不整脈に適応されるわけではありませんが、原因がはっきりしているタイプでは有効とされることもあります。
ペースメーカーやICDが必要になることもある
不整脈の中には、機械によるサポートが必要になるケースもあります。特に心筋梗塞後は、重い徐脈や致死性不整脈に対して検討されることがあります。
ペースメーカー(PM)
- 脈が遅くなるタイプ(徐脈)に対応
- 心拍が一定以下になったときに補助する
植込み型除細動器(ICD)
使い分けのイメージ
| 治療法 | 対応する不整脈 | 特徴 |
|---|---|---|
| 薬物療法 | 幅広い不整脈 | まず検討される基本治療 |
| アブレーション | 主に頻脈性 | 原因部位を直接治療 |
| ペースメーカー | 徐脈性 | 脈が遅いときの補助 |
| ICD | 致死性不整脈 | 突然の危険に備える |
これらの治療は、「どれが一番良いか」ではなく、「その人の状態に合っているか」で選ばれます。医師と相談しながら、無理のない形で進めていくことが大切です。
この章のミニまとめ
次は、再発予防のために日常生活でできることについて、具体的に見ていきます。
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再発予防のためにできること|生活習慣の見直しと日常の注意点

心筋梗塞後の不整脈は、治療だけでなく「その後の過ごし方」も大切なポイントになります。
すでにダメージを受けた心臓をいたわりながら、再発や悪化を防ぐための習慣を整えていくことが、長く安心して生活するための土台になります。難しいことを一気にやる必要はありません。

できることから少しずつ整えていくことが、結果的に大きな差につながります。
できることから少しずつ整えていくことが、結果的に大きな差につながります。
禁煙・血圧・脂質・糖尿病の管理
まず基本になるのは、心筋梗塞の原因となる動脈硬化の進行を抑えることです。不整脈の背景にも心臓への負担が関係しているため、生活習慣の見直しはとても重要です。
意識したいポイント
これらはすべて、心臓への負担を減らし、不整脈の出にくい環境を整えることにつながります。
「全部完璧にやらないと」と思わなくても大丈夫です。主治医と相談しながら、自分に合ったペースで取り組むことが大切です。
無理のない運動と心臓リハビリ
「運動しても大丈夫なのか」と不安になる方も多いですが、適切な運動はむしろ回復や予防に役立つとされています。心臓リハビリテーションでは、安全に配慮しながら体力や心肺機能を高めていきます。
運動のポイント
注意したいサイン
- 動悸が強く出る
- 胸の違和感や息苦しさ
- めまいやふらつき
こうした症状が出た場合は、その日の運動を中止し、必要に応じて相談することが安心です。
市販機器や家庭での脈チェックの活かし方
最近では、家庭でも脈拍や心拍のリズムを確認できる機器が増えています。これらをうまく活用することで、日常の変化に気づきやすくなります。
活用例
使うときのポイント
機器はあくまで「気づくためのサポート」です。過度に不安になる必要はありませんが、うまく活用すれば安心材料のひとつになります。
この章のミニまとめ
次は最後に、心筋梗塞と不整脈について不安を感じている方へ向けて、落ち着いて向き合うための考え方をまとめていきます。
心筋梗塞と不整脈の種類で不安なときに知っておきたいこと

ここまで不整脈の種類や症状、治療、予防について整理してきましたが、「結局、自分は大丈夫なのだろうか」と不安が残る方も多いと思います。
実際に、心筋梗塞を経験されたあとに脈の乱れを感じると、どうしても悪い方向を想像してしまいますよね。
ただ、不整脈はすべてが危険なものではなく、適切に向き合えば落ち着いて生活できるケースも多いです。

ここでは、不安と上手に付き合うための考え方を整理しておきましょう。
不整脈があっても過度に怖がりすぎなくてよい理由
不整脈というと「命に関わるのでは」と強い不安を感じがちですが、実際には日常生活の中でよく見られる軽い不整脈も少なくありません。たとえば期外収縮などは、多くの人に起こりうるもので、症状が軽く経過観察になることもあります。
安心材料として知っておきたいこと
心筋梗塞後であっても、すべての不整脈が重症というわけではありません。「必要以上に怖がらない」ことも、日常生活を守るうえで大切な視点です。
ただし自己判断せず早めの相談が大切な理由
一方で、「大丈夫だろう」と自己判断しすぎるのも避けたいところです。心筋梗塞後という背景がある場合、同じ不整脈でも意味合いが変わることがあります。特に症状の変化や頻度の増加には注意が必要です。
相談をおすすめしたいタイミング
迷ったときの考え方
このスタンスを持っておくと、必要以上に不安を抱え込まずにすみます。
不安と付き合いながら生活していくためのヒント
不整脈と付き合っていくうえで大切なのは、「不安をゼロにすること」ではなく、「不安をコントロールできる状態にすること」です。
日常で意識したいこと
気持ちの面でのポイント
不整脈があるからといって、すべてを制限する必要はありません。できることを続けながら、必要なときにしっかり対応できる状態を作っていくことが大切です。
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総括とまとめ

◌ この記事では、心筋梗塞に伴う不整脈の種類や特徴、症状から治療・予防までを一通り整理しました
◌ 悩みの本質は「この不整脈は危険なのか、それとも様子を見てよいのか分からない不安」にあります
◌ 頻脈性・徐脈性・脈が飛ぶタイプといった分類を知ることで、自分の状態を落ち着いて判断するヒントになります
◌ 治療や生活習慣の見直しによって、不整脈とうまく付き合っていく選択肢は十分にあります
◌ 「気になる変化に気づいたら相談する」という一歩が、これからの安心した生活につながっていきます
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